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内容説明
千代田区神田神保町。世界最大級の本の街で生きる、“かの名探偵”の元には、今日も怪奇な事件が舞い込む。幼馴染の波越刑事、探偵に憧れる小林少年と共に「神田資産家殺人事件」の謎に挑むが――…!? 現代版・明智小五郎事件簿!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新天地
4
この巻の前半は倒叙型ミステリの「心理試験」編。現代の警察では心理試験は当然使えないシロモノだが、倒叙型ミステリの醍醐味である探偵役と犯人の知略戦にそう使ってきたかという面白さがある。この漫画版の方が蕗屋の苦学生ぶりがよりクローズアップされていて原作より同情を覚えるが、対決終了後の明智の言葉でそんなに同情しなくてもいいヤツなのかもと思った。箸休め的な明智たちの日常の話がとても和んで好き。そして話は「黒蜥蜴」編へ。心の奥がうかがい知れない謎の美女というのはミステリの華だ。2019/05/06
毎日が日曜日
2
★★★ 上手く原作を生かせてる。2019/03/24
コリエル
1
心理試験も黒蜥蜴もなかなか面白いエピソード。心理試験は罪と罰を下敷きに書いたようだが、罪の意識の一切が無いこちらの犯人のほうがラスコーリニコフよりも悪辣ではないか。巻末解説によると黒蜥蜴は長編とのことだから、ここからまだひと波乱あるのだろうな。2019/05/06
金色
1
明智は共感覚を持っているのかな?2019/02/17
やいとや
0
日本初の叙述ミステリ『心理試験』が原作ほぼまんまで好感が持てる。初期乱歩の本格推理の流石な鮮やかさを見事に漫画化し、蕗屋の描写をアレンジして濃密にする事でドラマも厚くしている事に拍手。供述調書をICレコーダーにしたりという現代化も自然。『黒蜥蜴』もイメージ通りのグラマラスで素敵だが、完結してないので評価は未定。しかしエグい引きだな。2021/09/26