内容説明
ドクターヘリ、ドクターカーに続き、日本初の移動緊急手術室(ドクターカーV3)を実現した今明秀は、今も現役ヘリドクターとして患者の元へ駆け付ける、日本で唯一の“空飛ぶ院長”だ。いまや日本屈指となった八戸ERの奮闘で、ドクターヘリの年間出動回数は800件超、ドクターカーの出動件数は年間1500件超と日本で1位、2位のレベルに達し、青森県の救命救急医療体制は劇的に改善、“短命県ワースト1”の地元にとって、なくてはならない存在となっている。本書は、今院長とへき地医療に挑む若き救命救急医たちの迫真のドキュメントである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomatobook
7
気管挿管困難状態にも自信はある。同世代は老眼で声門が見えづらくなり気管挿管できなくなっていても、私にはまだ見える。.....すごいです、今医師!トラックに轢かれた2歳の女の子の手術を前に両親への言葉「重症です。命がかかっています。手術室の準備を待てません。今からここで手術をします。必ず救います。手術時間は30分以内です。」救命救急センター所長から院長に就任してもドクターヘリに乗っているという。救命救急講習会に参加して私も市民の一員として救命救急に関わろうと思う。2019/08/03
だーやま
4
地域救急のスペシャリスト、八戸市民病院の今先生の著書。八戸ERのスキルとを上げ、八戸で学びたいという若い医者を呼び込み、その医者が他の地域の救急医療に貢献していく。八戸を中心にしたいいサイクル。 「若い医者を呼び込むためには、八戸ERにブランド力が必要。だからかっこよくないとダメ。」とサンダーバード作戦やドクターカーV3を命名。2022/09/20
えりんぎ
2
詳細な描写、いつも勉強になります。 熱意と人柄で人を集め、更に強いチームをそだてていく。 夢を継ぐ者たち、今先生の意思が受け継がれているのを感じます。2020/04/26
AShi
1
医療的な部分は難しいがテンポがいい。様々な登場人物の良い所を褒める記述が多く、実際の職場も明るいのだろう。2018/12/22
みこよこ
0
八戸市立市民病院院長の今明秀さんがドクターヘリやドクターカー、さらには緊急手術も可能なドクターカーV3を導入し、僻地のERを劇的に改善させたドキュメンタリー。 「こんな医療ができたら、助けられる命があるはずなのに」と、医療従事者なら誰もが思うだろうが、それをカタチにすることは大変だ。法律や行政、予算の壁を突破し、ドクターヘリは年間800件、ドクターカーは年間1500件出動している。2019/09/08