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内容説明
漆原友紀(『蟲師』『水域』)の最新タイトルは、“フロー”と呼ばれる奇妙な自然現象を処理するフロー業者・ヒロタと、アルバイトの智万ちゃん(見ため12歳、実年齢35歳)、そして“しゃちょう”(猫)が贈るストレンジなお仕事活劇! 三叉路が七叉路に増殖してたり、物体のカドがぜんぶ丸くなってたり、鏡の中に鏡反転の世界が生まれてたり。そんな変な光景を見かけたら、それは“フロー”。自然もときどき間違えるのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
五右衛門
76
読了。蟲師の作者さんという事で手に取りました。相変わらず不思議さ満載でした。押し入れから異世界へ入っていくシーンや鏡の中の真反対の世界での話など好きな設定が随所にありました。ちょっと追いかけるかな。2020/03/09
眠る山猫屋
65
空間が浮動化する現象フローが偏在する世界。主人公はフローを解析し、解決する職業。蟲師の作者さんが描く、ちょっと緩いが事態は深刻な物語群。フローが起きる原因が、人の迷いだったり土地に残った記憶だったりする辺り、なんとなく『ヨコハマ買い出し紀行』の世界観を想起。ちまちゃんが巻き込まれた〝年齢を遡る〟フロー、進路に迷う少年が巻き起こす〝道が複数に分岐してしまう〟フローなど、奇妙な異界が舞い降りてくる空気がとても好き。あ、ストルガツスキーの『ストーカー』っぽいかも。2019/04/30
九月猫
59
猫漫画のようなタイトルだけど、漆原さん曰く“現代もの風景漫画”。(猫を出すように言ってくださった編集さんGJ!)私たちの世界と違うのは「フロー」という現象が起こること。このフロー、ちょっとしたこと(本人にとっては大事)でも起こるのが面白い。三叉路が七叉路になったり、あらゆる角が丸くなったり!不思議現象なのに、なんとなーく平和。ただ厄介な方は、やっぱり厄介で。フロー業者のてきとーなヒロタさん、厄介な方に遭遇した ちまちゃん、大活躍の猫の しゃちょう。彼らがこれからどんなフローに出会うのか。次巻が待ち遠しい。2019/02/25
exsoy
46
久しぶりの漆原先生の新作。「フロー」が常態化して、世界が鈍感化しているように感じる。家が消えた、って相当大事だと思うんだけど。2019/03/09
ぐっち
32
尾は東?「蟲師」の漆原友紀さんの待望の新作!!「フロー」ってよくわからないけど、要するに蟲が描きこまれてない、現代版の蟲の現象みたいな感じ?と雑に飲み込む。広田さんは猫の相棒と女子の助手もいて、ギンコよりだいぶゆるっとしてる。作者さんに占めるちま成分の減少に伴うものなのらしいが、こちらもキリキリした気持ちが年々下がっているのでちょうどいい。続きもゆるっと待ちたいです。2019/06/15