内容説明
かつて花を飾り、香をたいた連歌の会で連衆に抹茶がふるまわていたように、連歌(和歌・連歌・俳諧)と花と香と茶は密接な関係をもっていた。本書では、「歌」「花」「香」それぞれの文化史を、相互関係にも注目しながら解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Noelle
4
茶道教養講座のシリーズで、歌道、花道、香道と、茶道以外の伝統文化史を一気に解説。茶道がひとり茶道のみで成立したわけではなく、その発生の頃には、同じ席で歌も花も香も茶も一緖に楽しまれていて、当時の文化人は全てに通じていたという事実。翻って明治以降、一旦衰退したこれらの芸道か見直された頃には、共に楽しまれることはなく、個々の芸道としてのみ発展した、というのはなんとももったいない、、そしてその復活の波に乗り遅れた香道ではあるが、今、私は充分楽しんでいるし、逆に茶道花道ももう少し深めたいと言う思いで一杯です。2018/03/24
tnk
0
茶道概説書のシリーズとして、歌・花・香を一冊で論じる。現在ではそれぞれ独立の芸道として発展しているが、特に近世初頭までは一体的に享受されてきたことが強調される。これらの分野全体における人物や規範の相互関係を踏まえてこそ、各分野の理解も深まるだろう。 香道が明治20年代の伝統文化・日本美術復権(創生)の波に乗れなかったことは興味深い。2019/01/16