ゼウスガーデン衰亡史

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ゼウスガーデン衰亡史

  • 著者名:小林恭二【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • シティブックス(2019/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784894565890

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内容説明

これはSFなのだろうか、歴史のパロディなのだろうか。
90年にわたるテーマパークの歴史の物語なのである。
双子の天才的な若者によって創設された[下高井戸オリンピック村]は奇抜なアイディアのアトラクションが人気を呼び、次第に大きなものとなっていく。
組織としての基礎も固まった時に双子は突然その才能を失い、その上、異常な科学者によって連れ去られてしまう。
残された幹部たちは集団指導体制で組織を運営することになる。
様々な才能が現れ、以前にもまして巨大で、奇抜で、危険で、グロテスクなアトラクションやモニュメントが次々と作られ、[村]は[ゼウスガーデン]と名称を変え巨大化する。
果ては国家をも超える存在にまで成長する。
反面、内部の抗争は激しくなり、腐っていくことになる。
元老院だ、執行部だ、皇帝派だと、さまざまな勢力が構想を繰り返す。そして次第に衰退をしていく。
1984年に兄弟によって作られたテーマパークは2075年内部から派生したテロ組織によって壊滅させられ、そのご細々と営業は続けられるが2089年過激派グループによって徹底的に破壊され、その歴史を閉じることになった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

36
★★★★☆面白い。SF的側面、国や企業の衰亡史としても、ゼウスガーデン(遊戯場)のアトラクションの発想としても、権力の権謀術数やかけひきとしても楽しめる。2017/02/18

メタボン

31
☆☆☆☆ ゼウスガーデンが膨張していく過程が面白い。この作品が発表された当時は、ポストモダンが流行し、小林恭二や高橋源一郎のメタ小説にわくわくしていた。今読んでも色あせない面白さ。ただ権力闘争に明け暮れる終盤はまさしく衰亡史の名のごとく、物語も急速にしぼんでいってしまい、読後の脱力感は何とも言えなかった。すっかり作品が出なくなった小林恭二だが、この頃のような荒唐無稽な作品を書いてほしい。2018/09/13

山田太郎

28
こういう年代記はものすごく好きな自分の嗜好だなと。アイドルでこういうのやったらおもしろいかなと。AKBの真似みたいになっちゃいそうだが。もうすぐトップで君臨しそうだったけど、男関係で九州島流しになったが、謀略をつくしてトップ返り咲き、グループ抜けても裏から支配するみたいな、なんか聞いた話かこれ。西東しゅらがいいなと。2020/03/14

志ん魚

18
ローマ帝国をはじめとする、醜く血塗られた権力闘争の歴史を徹底的にパロディ化し、下高井戸に再現(笑)。さらにバブル期ならではの快楽至上主義の狂騒、そして得体の知れない熱を帯びた著者一流のグロテスクな美の探求等がちりばめられた、超ブラックなクロニクル。ゼウスガーデンの異常な発展ぶりをはじめ、カニバリズムだの肉体改造だのと、こちらの予想を上回り続けながら果てしなくエスカレートしていく疾走感がたまらんです。しかしこんなイケイケな作品だとは思わなかった(笑)。2012/01/13

本 読むぞう

15
これはおもしろいです、際限なく肥大し、日本から独立した絢爛たる巨大遊園地の、およそ百年に及ぶ一大興亡史、 パノラマ島奇談的箱庭世界、清涼飲流水を彷彿とする奇妙な名前の奇人、怪人、狂人たちの、果てしない欲望、堕落、腐敗…、 そして最後は一抹のさびしさと深い心の闇2014/07/31

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