内容説明
南町奉行所定町廻り同心の柏木千太郎は、腕が立ち情に篤く正義感にあふれた江戸の人気者。――ところが、一つだけ変わったところが。彼には、顔がない。つまり、のっぺらぼうなのだ! 不器用だが心優しい同僚の片桐正悟や、千太郎を慕う下っ引きの伊助らとともに、数々の不思議な事件の解決に奔走する。笑えて泣けて癒やされる、傑作あやかし時代劇の第一幕、開幕です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
72
momiさんおすすめ作品。楽しかった!途中でのっぺらぼうになっちゃうのかと思ったら、生まれついての、のっぺらぼうの同心、柏木千太郎。つーかーの仲の伊助と同僚に片桐正悟と活躍する。奥さんも子供もいて、話せないから書いて意思疎通。ファンタジーなんだけど、妙にリアルでおかしい。さてさてこれから仲間も増えるのかしら?楽しみ。2020/04/08
タイ子
72
笑ってほっこり、不思議な本。昔の怪談話に「こんな顔でしたか?」て振り返るとのっぺらぼうだった。って話があるけどホントにのっぺらぼうの同心がいるんですよ。それが主人公の柏木千太郎。でも、江戸っ子はいちいち驚かない。火事と喧嘩と化け物は江戸の華ってね。読んでる方も驚かなくなる、面白すぎて。嫁もいれば娘もいる、実母がこれまた・・・と、しときましょう。下っ引きの伊助、同僚の正悟、上役の緒方のキャラ最高!とにかく奇想天外な捕物控、ハマりそうです。2019/07/04
みゃ
56
妖狐と人間のハーフで“のっぺらぼう”の同心、千太郎。優しく仕事も出来る彼を江戸の人々は当たり前に受け入れている。延々と小言を言われればバレないから寝る、喋れないから決め台詞を書いた帳面を持ち歩いている、美人の奥様は「お顔のさっぱりしたところ」に惚れたとか(笑)。妖絡みの謎解き3話収録。所々吹き出しそうになる文章が罠のように出てくるのも楽しいが、心に沁みる場面もちゃんとあって飽きずに読めた。最後の「へのへのもへじ」は以外なオチに驚くと共にしっくりきた。仄々とした癒しを求めている時にオススメ(*´ω`*)★42020/06/02
がらくたどん
49
ホラー界の大御所三津田信三さん編集の『七人怪談』で実に恐ろしい怪談を披露してくださった「霜島ケイ」さんのもう一つのお顔としてご紹介頂いた「霜島けい」名義のこちらは、お江戸の妖と人が手を携えて人の世の罪を納める人情捕物帖。主人公は表紙にデンと描かれた南町同心千太郎。描き忘れじゃないですよ、生まれついての由緒正しき「のっぺら」です!妖術?ないない!呪術?ないない!千さんはただ良く聞き良く察し良く推理して時に隔てをひょいと飛び越える。「のっぺら」だから分かる人情の機微も人の世の哀しみも最後はツルリと明日に繋ぐ♪2025/02/21
ぽろん
45
前にアンソロジーで読んで面白かったので、読んでみた。顔がのっぺらぼうのあやかし同心が主人公。何と荒唐無稽な物語である。終始、彼はご飯は食べないのかなあとそれが気になって仕方がなかった。2018/09/12
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