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内容説明
損害保険ジャパン、東日本高速道路の役員OBが、事業報告書、計算書類、有価証券報告書、調査委員会調査報告書等良質の資料を駆使して、経営者の視点で企業不祥事を実証的に分析。企業不祥事を自社の“教訓”とすべきことを説く。
掲載事例:大和銀行、NOVA、東京ドームシティ、安愚楽牧場、大王製紙、オリンパス、カネボウ、JR北海道、みずほ銀行、阪急阪神ホテルズ等。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Emkay
16
一般論は平凡だが、意外と実例集の詳しい説明が面白い。共通項は上司以上の上層部の対応のまずさ。大した事件ではない、あるいは金額が大きすぎてヤバイと企業組織が判断したり、第三者がチェック機能を発揮できなかったり。「不祥事」だという認識を当事者は意外と持てないのだと思う。何か事が起こったら、真価が問われるのはむしろそれにどう向き合って対応するかというのは、ヒトも会社も同じ。あと驚いたのは、企業不祥事の数の多さ。最後に附録で列挙されていた2014年の不祥事リストの長さには驚き。もう日常茶飯事といってもいい。2018/05/09
zoe
9
再読。この時期、どうしても原発事故が話題にのぼります。だけれでも福島の事故は、普通の企業不祥事とは違うような気がしますし。いやでも、そもそも不祥事事態が普通じゃないのだしと思ったり。何に書いてあったか思い出せないのですが、デインジャーとリスクを別々に考えるもの。大した感想でもレビューでもなく、スミマセン。2017/03/12
takam
4
2015年以前の企業不祥事を取り上げ、今後のコーポレートガバナンスのあるべき方向性と取り組みが議論されている。この本を見て思うのは、日本のサラリーマン全体に言えることだがトラブルの対応能力が高いとは言えない。どこか他人任せであったり、決断と行動が遅かったりする。マスコミや世論によって経営者は行動しているように見える。また、社会の規範と社内の規範に乖離が現れ、それが問題を引き起こすのだと思う。企業不祥事の多くは経営者や責任ある人間より引き起こされるが、多くの人の人生を狂わせる点で非常に罪深い。2019/03/07
こうきち
2
なるほどなぁ2016/07/05
とも豆
1
企業不祥事における論文で非常に参考になった。不祥事と一括にしてもそれぞれ特徴を持っており、勉強になる。構成もわかりやすく読みやすい一冊。CGCがさらに加速する時代なので経営者だけでなく従業員も経営者目線での業務が求められる。