内容説明
幕末。日本に開国を迫ったのは吸血鬼だった。
1853年。日本は“吸血鬼”が支配する欧米諸国によって開国を迫られ、激動の時代を迎えていた――。元・新選組隊士の隼人は、仲間の裏切りによって命を落としかける。そこに偶然現れたのは、「自らに関する記憶」がない吸血種の少女・柩。隼人は「人間であることを捨ててでも復讐を果たす」ことを誓い、彼女の眷属となることを選んだ。
時を同じくして、欧米からは歴戦の英雄たちが柩を追って集結していた。彼らはそれぞれの特性を活かした“墓碑銘(エピタフ)”と呼ばれる血塗られた異能を操り、隼人と柩を追い詰める。さらに二人の前には、沖田総司やジョン・万次郎などのクセ者が次々登場し、物語は思わぬ方向に転がり始める……。隼人は復讐を果たすことができるのか? 柩はいったい何者なのか? 血沸き血踊る幕末維新奇譚、ここに開幕!!
※「ガ報」付き!
※特別カラーちらし「ゲキ推し!!ガガガラブコメ ラインアップ」付き
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
75
わあ、これガガガ文庫なんだけれどそれも初期のガガガ作品っぽい。血と硝煙の匂いが漂っているし、エロスもちょっとあるね。著者がゲーム系のライターってのもなんか懐かしい。媚びのないシンプルなタイトルも良い。簡潔でキビキビした文章で架空の歴史世界や異能バトル。といった按配で内容もイイ感じ。ちょっと菊地秀行っぽいと思ってたら、著者があとがきで吸血鬼ハンターDに触れていたな。惜しむらくは本のボリュームに欠けるので満腹感も欠けること。次巻はもっと厚めでお願いしたい。こういうアッサリした作風なんかもしれんが。2019/01/25
まりも
37
裏切りにあった新撰組の侍と追われる身の吸血鬼の少女の出会いが運命を変えるノンストップ時代絵巻ここに開幕。分かりやすくてシンプル設定とド派手なアクション、そして個性的なキャラクターたちの存在。これら全てを兼ね備えた中々に優秀な作品の登場だ。主人公とヒロインの出会いに始まり、尊敬する師との再会、一癖も二癖もある強敵との戦いと1冊の中にギュッと詰め込まれており、最初から最後までとても楽しめた。沖田総司はどの作品でも最高にカッコいいな。主人公よりも好きかもしれない。2019/01/21
MERLI
25
幕末時代、他国からの圧力もあり日本は開国を迫られていた。この物語はそんな時代に暗躍していたのは吸血鬼だったということ。実在した人物が出てきたので、あまり幕末に詳しくない自分でもそれなりに読めました。主人公が裏切りの汚名を着せられたので、そのために復讐するという明確な道筋があるのもいいですが、その復讐にたどり着くまでに化け物レベルの敵ばかり出てくるのはね…。その復讐の道筋が薄まらなきゃいいですけど。2019/01/28
緋莢
21
お気に入りに登録している方の感想に興味を惹かれて、手に取りました。幕末が舞台ですが、日本に開国を迫るのは〝吸血鬼”が支配する欧米諸国。さらに薩摩や長州がその支配下に入っている状態です。新選組の隊士・柾隼人。裏切り者の汚名をきせられ、命を落とす寸前だった彼は吸血鬼の少女・柩と出会い、ある人物への復讐を果たすために、柩の 眷属となります。吸血鬼の設定、それぞれ氏族がある、一部が特殊能力を得られる等の設定がよく出来ていて(続く2019/06/02
しぇん
20
作者はゲームのシナリオライターなんですね。タイトル聞いても自分はわかりませんでしたが。作品は黒船で来た者達の主が吸血鬼だったという世界。そこで裏切り者の汚名を着せられたまま無念の死を迎えようとした新撰組の主人公が追われる吸血鬼と出会う所から始まる物語と。主人公の戦う理由に信念が通っていてかっこいいのと、ヒロインが可愛いのが魅力ですかね。あと続けば近藤、土方等も出てきそうですね。2019/01/19
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