内容説明
ある日、匙足巧(さじたりたくみ)が目を覚ますと、そこは一五〇年後の東京タワー・レストランだった。困惑する青年に、店のオーナーが懇願する。「ビストロヤクザが迫っている。料理を作ってほしい」――。だが、タクミを待ち受けていたのは全ての食事がゼリー化した未来の食卓。味気なく、何の面白みもないご飯。そんな中で彼が作り出したものは?「現代青年」と未来人がおりなす心温まる料理物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
53
お料理ラノベの変化球? いつも変わった作品をお書きになっている神西さん、本作でも未来のレストランに新たな形を与えている。ミステリ要素もあるSFとして、ちょっとひねくれつつ読むのが正解なのかも。2018/12/29
NOIR
22
初読み作家さん。ゼリーが主食の全てが効率化された150年後の未来で、過去から来たシェフ匙足が革命を起こす一風変わったSF料理小説。少しクセの有る文体と個性が強い登場人物で入り難いけれど、慣れると馴染んで来る。未来の調理器具しかない状況でシェフが奮闘する様が面白かった。料理が"出力"される時代が来るのかなぁ。大体想像出来たけど、色々と絡まるラストが複雑で^^;正確に読めてるのか分からないので解説サイト欲しい(。´Д⊂)2019/01/18
なな
14
初読み作家さんでした。SF小説はほとんど読まないジャンルなので新鮮ではありましたが、なかなか入り込めず、読むのに時間がかかってしまいました。いろいろな料理もの小説を読んでいますが、たまにはこういうタイプのストーリーも良いかなという感じです。2019/06/28
紅羽
11
ある日主人公が目覚めると150年後の世界になっていて、そこでは食べ物は味気ないゼリー状になっていた。主人公は自らの持つ料理の記憶を頼りに思い出の味を再現していくお料理小説。最初は変わったアプローチの世界観に引き込まれましたが、中盤までくるとちょっとSF色が強くなり、頭が追いついていかなくてペースダウン。でも興味深く楽しい作品でした。2020/02/28
かわゆきか
10
この方の作品、めっちゃ久しぶりに読んだ。未来のグルメがテーマという事でどんな話だろうと思って読んだけど、いつもの不思議ワールド満載でほっこり優しいく胸にくる感じも楽しめたし、タイムリープでミステリーなSFでめっちゃ面白かった。2019/04/26
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