内容説明
マイッツァーを狙った機械兵の襲撃により、スヴェンが機械であるとルートにばれてしまう。二人が状況を理解する間もなく、ダイアンとブリッツドナーまで現れ、混迷を極めるトッカーブロート。普段ならこの混乱を収める側に回るジェコブも、突然の父親登場にその場を立ち去ってしまう……。スヴェンが看板娘になっておおよそ一年。ついにすれちがい始めたスヴェンとルート。聖女が裏で動き出す中で、スヴェンとルートの二人の未来の行き先は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
マイッツァーを狙った機械兵の襲撃により、機械であるとルートにばれてしまったスヴェン。ダイアンとブリッツドナーまで現れ混迷を極めるトッカーブロートで、二人がすれ違い始める第九弾。ルートがどう思っているのか分からないままぎこちなくなってしまうスヴェン、ルートを訪問したダイアンの真意、そしてジェコブと邂逅したブリッツドナーの逡巡。ルートの決意から始まったひとつの結末はほんとに良かったなあという思いしかないですが、一方で明らかになっていった世界の真相と、裏で動き続けていた状況がこれから何をもたらすのか続巻に期待。2018/12/27
まるぼろ
19
スヴェンの正体をルートが知る事になるも、突如としてダンアンやブリッツドナー達まで現れ、半壊したトッカーブロートの中で一同は混乱するが…という所から始まるお話です。バースデイケーキと言うよりこれはもはや…と思っていたら実際その通りだったと言うのに先ずは驚きました、いや目出度いんですけどね…w 他にもジェコブとブリッツドナーとシャロデ、それにレベッカにとってもとてもいいお話だったのではないかと思いました。が、どうしてなのかは兎も角として「聖女」の目的が判明した所にもって→2019/01/01
活字スキー
15
やー、危なかった。このままルートが難聴系でグダってたらもう続き読むの止めようかと思ってたけど、まさか外堀を埋める間もなくいきなり中央突破してきやがるとは!次巻以降ではジェコブくんとミリィには見せられないレベルのイチャラブ新婚夫婦っぷりだといいなぁ。作者さん的には暗躍する“聖女”が誘う世界大戦危機をメインにやりたいんだろうけどさー、現実の重さやミもフタもなさに比べるとラノベライズされたフィクションはいかにも“ごっこ遊び”めいて見えるのだよ……2019/01/19
ホシナーたかはし
14
カバーの折り返し含め、一冊丸ごとだいご味。内容は「ホンモノとニセモノ」の相違。どこまでが人間か?家族か?てヘビィで答えの出にくい問答が胸を打ちます。何より、フランシーヌ人形(からくりサーカス)以来、久しぶりに破壊力のある笑顔のルートにやられた!2019/11/21
真白優樹
12
スヴェンの正体をルートが知る中、全ての面々がパン屋に集い、聖女の思惑が静かに始まる今巻。―――波乱は静かに幕開ける中、絆は向き合い結ばれる。 ジェコブとブリッツの歪で不器用な親子。ルートとスヴェンの複雑な相棒関係。そんな彼等の関係に一つの結実が訪れる中、裏で世界大戦の予感が静かに高まる今巻。 再び向き合い導き出した彼等の絆の形が眩しく祝福したくなると共に、裏で思惑を巡らせる聖女達に静かに怒りが湧くかもしれない。そんな大きな流れの始まりを告げる面白い巻である。波乱の第二幕とは。 次巻はいつになるだろうか。2019/01/04
-
- 電子書籍
- ビートルズは眠らない 小学館文庫
-
- 電子書籍
- コボちゃん 2016年9月 読売ebo…