GA文庫<br> スクランブル・イレギュラー 悪魔使いと6つの異常

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GA文庫
スクランブル・イレギュラー 悪魔使いと6つの異常

  • ISBN:9784797399295

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内容説明

超豪華飛空船ヴィクトリア号で発生した爆弾テロ。ある目的で船に乗り込んだお人好しの小説家・ヴィクトは、貴族的使命(ノブレス・オブリージュ)に異常にこだわる令嬢・リーゼロッテと出会い、乗客を救うために奔走することになる。
船に乗り合わせたのは、一言で身体の自由を奪う天才幼女催眠術師、臆病な最老の殺し屋、自爆を繰り返すテロリスト、あらゆる幸運を労せず手に入れる男、そして――悪魔。
「わたくしのノブ・オブをご覧に入れますわぁー!」
「とうとう略しだしたよ……」
非日常(イレギュラー)の跋扈する船内、ヴィクトは少女を救い、目的を果たせるのか。
第10回GA文庫大賞・優秀賞受賞の群像・狂想曲、ここに開幕―― ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しぇん

15
悪魔使いの小説家、貴族令嬢、幸運男に邪教のテロリストなど異能者達が豪華客船で起す群像劇。6人もいるので中々勢いがある物語でした。終盤怒涛の展開というか退場者も怒涛の勢いで退場していきすぎな気もしましたが。2018/12/16

真白優樹

14
超豪華飛空船で発生した爆弾テロに、どこか人として異常な者達が巻き込まれ、交錯する物語。―――個性は集い幕開ける、これより先は普通では生きれぬ、狂騒の舞台。 全員自分の芯にある理念、それのみで我こそ主人公と言わんばかりに縦横無尽に暴れまわるこの物語。血風吹き荒れ、想いと理想が入り乱れ、正に一瞬先は闇、予想もつかない状況の変遷と血生臭くて容赦のないバトルが魅力である物語である。生死を賭けた死闘の先、生き延びたのは当たり前の想いを持たぬ者達。彼等は次はどんな狂騒に巻き込まれるのか。 次巻も須らく期待である。2018/12/16

nawade

8
★★★☆☆第10回GA文庫大賞優秀賞受賞作。超豪華飛空船で発生した爆弾テロに巻き込まれた個性的な人々の群像狂想曲。小説家にして悪魔使い・ヴィクト、貴族的使命に拘る令嬢・リーゼロッテ、幼女催眠術師、臆病な殺し屋、超ラッキーマンという特異能力を持った自分勝手な面々が時にぶつかり、時に共闘し、複雑に交わり合う。巻き込まれたというよりも地獄の蓋が開いたかのような阿鼻叫喚なバトルロイヤルが展開が待っていた。とにかく歪なキャラばかりなので、キャラが立たないはずがないとばかりに紙面所狭しと駆け回っていた印象。2018/12/14

かっぱ

6
超豪華飛行船を舞台に爆破テロに巻き込まれた異常者たちが交錯する様を描いた群像劇。とにかくキャラクターが凄い。テロリスト、幸福者、小説家、令嬢、催眠術士、殺し屋。これでもかと大盤振る舞いな登場人物たちが飛行船の中を暴れまわって、互いの命を奪い合うのだから胸が高鳴らないわけがない。キャラクターによっては設定が勝ちすぎて生かしきてれていない箇所もあるけれど群像劇という形態を取って一つの物語をここまでドラマチックに描いた手腕はお見事。思わずノブレス・オブリージュと叫びたくなる一冊2018/12/25

よちたか

6
尖ったキャラ達による何でもありの群像劇。各キャラ曲者揃いで、その点はすごく魅力的だったのだが、キャラによっては十分に活かしきれていない(特に幸運だけで生きてるキャラとか)ケースがあり、もう一工夫欲しかった。また大悪魔がバランスブレイカーになってしまっていたので、豪華飛行船の中で大混戦になっているにも関わらず、主人公達にピンチらしいピンチもなく、緊張感に欠けたまま終わってしまった。折角のキャラ造形の上手さも、キャラを活かす演出に失敗した印象。キャラ特化でコメディに寄せた方が、この作者には合うのかも。2018/12/23

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