内容説明
令嬢リーゼロッテとともに、裏社会のオークションに参加することになった悪魔使いのヴィクト。しかし探し求める「赤の書」の競りが始まる前に、邪教の残党による妨害で、またも会場は戦場と化してしまった。
「赤の書」そしてそこに使われた「吸血鬼の血」を求めて、数多の思惑が交錯する。
「自分の設定は守っていこうな?」
「すげえですわ……」
最強最悪の、呪いを司る少女を救うことは悪魔でさえもできない。しかし無才の少女は歩みを止めない。それが貴族的使命であるから――
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水無月冬弥
6
只木ミロ先生(@tadakimiro)の #ラノベ 群像劇異能バトル、第2段ですが、わりと前作の生き残りがいてびっくり。バトル祭りで楽しいうえに、リーゼロッテの恋する乙女ぶりも楽しめて1粒で2つおいしい作品でした。2019/07/11
真白優樹
6
リーゼロッテと共にヴィクトが裏社会のオークションに参加する事となる中、テロ事件が発生しそれぞれの欲望が交差する戦争が始まる今巻。―――欲は巡りて炎となり、願いは交差し炎に消える。 新たなヤバい奴等にヴィクト達あの事件を生き延びた者達を加え、再び混沌とした狂騒劇が繰り広げられる今巻。そんな今巻は、生き延びた者達の事件を通じて得た成長が見える巻であり、ヤバいながらもどこか憎めない奴等のやり取りが再び楽しめる、前巻を好きになった読者様であれば楽しめる筈の巻である。さて次の事件とは。 次巻も須らく期待である。2019/06/15
あさい
0
めちゃくちゃ面白かった。1巻と同じく群像劇の形を取って、複数のチームがそれぞれの目的のもと共闘したりバトったりを繰り返す。それほど能力があるわけではないリーゼロッテのノーブレス・オブリージュという気合というか信念というかで最後まで彼女が立っているのが好き。トンチキな行動言動が多いけれども、彼女の善性と貴族であるべきという精神性はなんにも変わらないし間違ってないものなんだな。ヴィクトはろくな女に好かれなさすぎて笑う、というかろくな人間がそもそもいない。2022/08/20