昭和史 水木しげる漫画大全集(4)

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昭和史 水木しげる漫画大全集(4)

  • 著者名:水木しげる【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 講談社(2018/11発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063775686

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内容説明

水木しげるの自分史が、激動の時代と重なっていく……講談社漫画賞受賞の『昭和史』はついに完結編! 「講和から復興」と「高度成長以降」そして「番外編」を収録。貧困にあえいだ苦しい戦後を経て、日本は高度経済成長期へと突入する。その背中を追うように、どん底の生活を経た水木しげるも漫画家として大きな成功をつかんでいく。「戦争」と「平和」そして「幸福」とは…。今こそ読みたい、水木しげるが描くリアルな昭和の姿。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

19
『昭和史』最終巻。日本に戻ってきた水木は、漫画家になろうとする。時代は、経済白書が「もはや戦後ではない」と記した神武景気真っ只中。だが、水木の貧乏生活は、一向に変わらない。戦時中、南方の戦場で死と隣り合わせの日々を送っていたときも、そこは水木にとって非日常な空間だったはずだが、帰国後も水木は、好景気という現実とはかけ離れた場所にいる。その乖離の感覚は、売れっ子漫画家になってなお、水木に取り付いて離れない。しかし、その皮肉は、水木の漫画作品の動機となり、主題となり、凄みとすらなっていく。(つづく)2015/05/20

軍縮地球市民shinshin

8
最終巻はサンフランシスコ講和条約締結から昭和天皇崩御まで。文字通り昭和史の最後まで描かれている。ねずみ男が案内役として全編登場しているのだが、ちょいちょい子泣き爺や砂かけ婆も出てくる。戦後復興が進み、物質的に豊かになっても必ずしも幸福とはいえないという水木独自の「幸福観察」のテーマがみえてきて、これが後年の哲学的なマンガへとつながっていくのだろう。平成元年に水木は自分の墓を建てたので、それから27年経っている。2015/05/04

大臣ぐサン

4
大先生の傑作『昭和史』全集版遂に完結!昭和26年日米安保条約の締結から昭和天皇崩御までがまとめられている。この間、日本は戦後復興から高度経済成長を経て経済大国となり、大先生は紙芝居作家、貸本漫画家の貧乏時代を経て人気作家へと成長する。日本にとっても大先生にとっても大きな変革期であったことは間違いない。しかし、64年に渡る昭和の中で3分の2にあたるこの期間は全4巻中の1巻に過ぎない。昭和という時代はあくまで戦争の時代だったのだ。「ふたたび過ちを犯してはいけない。」これが、昭和からのメッセージなのである。2015/06/10

∃.狂茶党

3
水木の長い戦後が綴られていく。戦時中と異なり、昭和史との距離は開いていく、水木は忙しくてそれどころではないということもあるのだが、南方や戦争と異なり、何か奇妙な他人事感があったのかもしれない。反戦の思いと、人生に対する区切りなどが語られ、この本は完結する。(結局水木は平成も大部分元気に過ごした、海外にも何度か出かけていたはず。どの程度願いは叶えられたのだろう。)2019/07/20

○○○ ○○

1
天皇陛下との共演はアリなのにミッキーマウスとの共演は「著者の意向および権利関係を考慮して、差し替え」なんすか……これがあれか、戦後レジームってやつなのか2015/05/04

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