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内容説明
水木しげるが語る自伝は昭和の歴史と重なっていく。大河漫画「昭和史」第二弾は、日中全面戦争から太平洋戦争へと突入していく時代を舞台に、実体験を基にした過酷な軍隊での話が描かれる。ついに最前線の自然あふれる南の島へと上陸した水木しげる。そこに待ち受けていたのはかつて無い壮絶な経験だった……。★解説「自然と、妖怪と、人間のあわい」又吉直樹(芸人)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
水木しげるの『昭和史』は、歴史を紹介しながらそれを検証する部分と、水木の自伝的部分とが交互に描かれている。この2巻で、ついに日本は太平洋戦争に突入するのだが、それはつまり、徴兵され戦場に立たされる水木が、歴史の只中に置かれるということでもある。そこでも水木は、水木であろうとするところが実にいい。でもその結果、若き水木は、いつも隊長や班長から殴られ続けるのだけれど。2015/03/07
軍縮地球市民shinshin
7
2巻は1938年の近衛首相の東亜新秩序声明から1944年の太平洋戦争のタラワ・マキンの戦い終結ぐらいまでとなっている。水木も大阪で職を転々とする生活から陸軍に応召されてニューブリテン島に出征し、そこで最前線に投入されて九死に一生を得そうなところで3巻につづくとなっている。太平洋戦争の激戦がよく描かれているので戦史としても通用する。水木のマイペースな態度が軍隊にまったく合わなかったためかよく水木は最前線に飛ばされている。陸軍が兵隊をビンタでしごいていたこともこのマンガでは嫌というほど描かれている。2015/03/03
大臣ぐサン
3
大先生改心の傑作、昭和史の第2弾。時代は戦争へと突き進み、運命の真珠湾で太平洋戦争へと突入する。大先生の元にも召集令状が届き、激戦のラバウルへと身を投じることなるのだった。2015/05/26
∃.狂茶党
2
戦争が始まり、あっという間に戦場に追いやられる、水木さん。あえて細部に拘泥せず、駆け足ながら、歴史記述と、人生が交差していく。2019/07/08
nana
0
戦争に突入していき、水木しげる自身の戦争体験も生々しく描かれ始めている。戦争を知らない世代だけど、ほんとになんでこんなことやってたんだろって思ってしまうし、軍部の考え方も理解できない。平和が一番いいけど、それはこれまでの犠牲があっての平和なんだよな2020/02/02