昭和史 水木しげる漫画大全集(3)

個数:1
紙書籍版価格
¥2,640
  • 電子書籍
  • Reader

昭和史 水木しげる漫画大全集(3)

  • 著者名:水木しげる【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 講談社(2018/11発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063775679

ファイル: /

内容説明

水木しげるの貴重な体験が激動の時代と交差する。「昭和史」第三弾は「太平洋戦争後半」から「終戦から朝鮮戦争」を収録。日本軍は敗戦を重ね、絶望的な状況へと追い詰められていく。水木も幾度となく生死をさまようが、現地住民との邂逅により命を救われる。水木が体験した戦後の日本の生活とは!? ★解説「べとべとさんは、本当にいたのかも」松下奈緒(女優、音楽家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

19
太平洋戦争、その終盤と戦後を描く『昭和史』3巻。水木は、軍上層部の無能ぶりを徹底的に批判する。同時に、その犠牲となった前線で無残に命を落とす兵士達の姿も描いていく。まさに前線で命を落としかけた水木の実体験が元になっているのだから、その説得力たるや、半端ない。2015/04/18

軍縮地球市民shinshin

8
本巻は太平洋戦争敗戦、終戦直後の混乱期が描かれている。戦争末期の日本軍は精神論と官僚主義の弊害がいかんなく発揮(?)されていると感じた。玉砕したと大本営に報告したから、生き残りの部隊は存在するはずはないから、食糧もやらずまた最前線に追いやる、という「帳尻合わせ」は生死こそ直接関係ないが現代社会の官庁や会社でも十分ありえる話だと感じた。明治の軍人は幕末維新の動乱で文字通り一兵卒として戦ったので、その経験があるからうまく采配できたと思う。日露戦争開戦の時に伊藤博文が自ら銃を取って戦う覚悟と発言したが、(続)2015/04/12

大臣ぐサン

4
激動の昭和史、第3弾。日本にとっても大先生にとっても、最も過酷な時期が訪れた。戦争も末期、連合国の圧倒的な物量になすすべもなくなる日本は、玉砕という手段で最後のあがきを見せる。そんな中で必死に生きようとする水木二等兵。過酷な戦地での土人との交流。運命の玉音放送、そして復員。まさに歴史の転換期を大先生は力強く生き抜いたのだ。「傷口から赤ん坊の臭いがした」というセリフが心に刺さる。あれから今年で70年も経つんだなぁ。すごいなぁ。2015/05/27

∃.狂茶党

2
地獄の戦場と、天国のような現地の人々(彼らに戦争はどのように映っていたんだろうか)との暮らし、戦争が終わり、死にかけていた水木は復員する。戦争末期のいわゆる銃後の暮らし、本土空襲などは、あまりなく、敗戦から戦後への隙間も、水木は南方で体験しているので、国内敗戦組とは違う景色を見ている。戦後民主主義について水木はどう思ってたのか、復興に向かう中、すぐにきな臭い動きが始まる。2019/07/16

○○○ ○○

2
精緻な写真のトレースの上にいわば歴史に介入するような形で狂言回しとしてのねずみ男が描き加えられる、というのがこの作品のスタイルだが、この巻ではねずみ男がついにカラーページに登場し、それは人間宣言を行った天皇陛下が全国巡幸する場面で、天皇陛下と砂かけ婆が二人並んで歩いている、という構図なのが本当に素晴らしい。昭和に翻弄された水木が昭和史を描くことで、昭和そのものと対等に向かい合うことが出来た瞬間がここにある。そして天皇陛下の顔は控えめながら、確かに妖怪たちの方を向いているのだ。2015/04/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8319510
  • ご注意事項