内容説明
神獣聖崩壊病―特定の個人に属する病気ではなしに、ある幻想された“現実”が、複数の人間によって共有される、そうした類の病気。そう。それが二人の人間に共有されているのなら、もはや妄想でも幻想でもない。二人の若い男女、関口真理と牧村孝二との間に共有されているそれというのはつまり、愛、ではないだろうか…。SFの想像力=創造力を極限まで追究した、著者の代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ついたことなし(凍結)
3
『ネコと蜘蛛のゲーム』笑っていいとも!で幕を開ける壮大な物語。よく分からないがとにかく凄くて唖然 『怪物の消えた海』地中海美少女がエロい!そしてよく分からないがとにかく凄くて唖然 『聖ニーチェ病院』舞台が現代になって一安心と思いきや、やっぱりよく分からないがとにかく凄くて唖然 『心理検査士』やったねたえちゃん色っぽくて毒舌のエロいおねーちゃん萌えだよからの凄くて=唖然 『幻想の誕生』誰も触れない二人だけの国が凄くて唖然 『チェルノブイリ解釈』(前略)唖然 『円空大奔走』円空△&唖然 総評:下巻が楽しみです2011/09/22
へいがぁ
2
だいぶ改訂されているようです。やっぱり著者は幻想を紡ぐ作家さんです。2019/10/01
Scorpio_type_B
1
山田正紀って時代モノが似合う文体じゃないかい?2014/07/29
やす
1
上巻を読み終わり、世界観がやっと朧気に見えてきましたが、まだまだ(笑)。光瀬龍と小松左京と何かを混ぜた感じ。非常にいいと思います。SFは哲学でなければいけませんね。2014/07/20
tomdam
1
ダーウィンの進化論とは異なる、収斂進化論を立ち上げる。立証にあたって時空を越えた理論を壮大にぶつけてくれる。その知的興奮に圧倒された。中心にあるのは男女ふたりの愛とするのは美しい。2012/09/26