内容説明
違法な人工血液を追っていた麻矢は、真相を知る元婦長・鳥飼キヨ子と連絡を取れ、焼津の海岸に呼び出されるがそのまま行方不明となる。友人でフリーカメラマンののぶ代は必死に彼女の行方を捜索するが杳としてしれなかった。しかし調べるうちに輸血を人工血液に代替えする病院がある新興宗教と通じていることを知る。一方、遠くスペインのカディスから一組の男女が幼い娘とともに逃避行してくる。彼らは事件に巻き込まれ殺し屋に追われていた。白い人工血液を巡って起きる数々の事件、全ての謎が一本の線で繋がっていった先に驚愕の結末が! 超一流の傑作エンタテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつ
46
新潮文庫から角川文庫へと換わった新刊。二十年前の作品。言葉使いが古く感じるのは、この作者の特徴だろうか。飽きずには読めたが、電車本かな。2018/12/16
かおる
22
古い作品みたいだけど気にならず、製薬会社や北朝鮮やスペインなど様々なこと出来事が綺麗につながっていくのが面白かった。2018/12/27
米太郎
20
下巻まで勢いのまま読み進めたが、2時間ドラマ並みの詰め込みさで疲れて後半は流し読み。スケールがでかすぎて、伏線めいたものもありましたがとっちらかってる感じがした。2023/01/20
sayan
20
更にスピードを増して展開する下巻。おもちゃ箱をひっくり返したようなテーマは、(良い意味で)やっと一つの、つまり「血」を巡る物語に収斂する。そこに至る物語の進め方に違和感はほとんどない。著者の筆力の表れか。ともあれ、読後感は、ちょっとしたエンタメ映画を見終わったよう。いくつか見せ場はあったが、特に印象には残らなかった。ただ、なんとなく面白かったなと、「消費」した感覚だけが残った。2018/12/28
スナイデル
13
3.52022/12/28