内容説明
御側御用人となった意次は、栄進を重ねて、ついに老中に就任した。新知識をもつ文化人との型破りの交流を楽しみ、諸外国の動きに鋭い関心を払い、財政の立て直しに市井の活力を導入する奉公の日々。しかし、実力者に集まる金品、めざましい立身の蔭で、要人との確執は表面化し、将軍継嗣問題を機に、恐るべき敵の姿が、次第に明らかになってくる。水際立った容姿の沈着果断な指導者・田沼意次の生涯を描いた大作、全3巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
4
時代を先取りする平賀源内らと知り合う。杉田玄白に先立つこと三年人体腑分けを蘭学医師桂川甫三が秘密裏に行い、ロシアを意識した赤蝦夷風説考を仙台藩士工藤平助が持参する。意次は札差豪商を事業主として印旛沼手賀沼干拓を進め、八代将軍吉宗悲願の財政再建を取り仕切る老中の位置を固めてゆく。更に牧之原相良城を着工。意次の実力に多くの者達が取り巻くも、そこには絶えず因襲のように賂行為があった。 平賀源内は発狂し狼藉を働き伝馬町に入牢、死んだとされが、密かに出獄し相良城に匿われる。諸説有りますね〜。 2025/12/24
東森久利斗
1
脱ヒール宣言、汚名返上推進、悪書追放、ネットの書き込み削除、名誉棄損で勝訴間違いなし、歴史誤認、歪曲の最右翼。時代に早すぎた改革家、真の政治家、希代のエコノミスト、開明家、国際派、ダイバーシティ&インクルージョン先駆者。理解されない異才の宿命、悲劇、無益な武家社会のスケープゴート。自己中で保守的な凡人の妬み、恨み、四面楚歌での孤独な戦い。江戸城本丸、徳川治世の政治の舞台裏、江戸の街並み、社会情勢、将軍の仕事、旗本直参の生活、閉鎖的で無意味な慣習、江戸時代中後期の世界を体感。徳川家終焉への足音が聞こえる。2024/06/06
もじゃ
0
半ば強引に感じるところもあるが、全体としてみると面白い。教科書だと数行で済まされることをじっくり読めるのは嬉しい。あと一冊で終わりなようなので近いうちに読もうと思う2012/04/24
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