内容説明
《勇者学院》との交流のため人間の都を訪れた魔王学院の生徒たち。しかしこの平和な時代にあってなお、人間たちの胸の内には魔族への敵意が燻っていた。
互いの力を測るために学院対抗戦が行われるが、アノスたちに先駆け戦った魔王学院三回生は、勇者側の卑劣な罠の前に敗れ去る。その上さらに敗者の名誉を踏みにじる勇者たちに対し、暴虐の魔王とその配下たちが下す決断は――!?
そして、二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根を目の当たりにしたアノスの前に、ついに偽りの魔王がその姿を現す。
暴虐の魔王が新時代に刻む覇道の軌跡――怒涛の第三章《勇者学院編》!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
44
★★★★★ 10~20冊に一冊の周期で出てくる読み終わった後に燃え尽きたように感慨に耽ってしまう巻やった…笑偽の魔王の正体は流石に予想がつかんかった…初めて一巻を読んだ時は正直ちょっと設定が凝ってる典型的な俺Tueeee物やと思ってたけど今巻を読んでかなり印象が変わったしこれからも追っていこうと思わせられた笑にしても二巻までで12万部も売れるってすごいな〜2018/11/18
よっち
37
勇者学院との交流のため人間の都を訪れた魔王学院の生徒たち。そこで行われた互いの力を測るために学院対抗戦での勇者側の卑劣な罠の前に、暴虐の魔王・アノスが立ち上がる第三弾。勇者側では歴史が塗り替えられて伝わっていて、容易には解決しない深い禍根が残っていた今回。まるで勇者側が悪役のような卑劣な罠の連続で、それを圧倒的な力で覆すのかと思ったら、そこからさらに二千年前の因縁にも踏み込んで明らかになっていったアノスとレイの正体と秘めた想い、そして二人で力を合わせ過去の因縁を断ち切る展開にはぐっとくるものがありました。2018/11/11
こも 旧柏バカ一代
34
なんとも根深い。2000年の時は永かった。2020/07/09
ℳℯ
29
★★★☆☆ このシリーズも続きを読むかどうか迷うところまできたような気がする…。勇者学院編である今巻は、カノンの転生や偽物の魔王に言及した話で、相変わらず強すぎるアノスとその配下達VS勇者学院の優秀な生徒達の戦いが繰り広げられる。戦闘シーンはなろう発だとは思えない程卓越していると思うが、内容が面白みに欠けていると思った。他人の生死を賭けた願いをあっさり叶えてしまうのは正直どうにかしてほしいところ。また、この作品の最大の魅力はアノスの両親とファンユニオンのことだと思っているので、その両親が一度も出てこなか→2021/04/25
真白優樹
20
勇者学院との対抗戦が持ち上がる中、二千年前から燻る復讐の炎がアノス達を襲う今巻。―――かつての好敵手と共に叩き潰せ、妄念に囚われし哀れな魂。 卑怯な手を使い尊厳を踏みにじる勇者学院に乗り込み魔王としての格を見せつけ、更に二千年も前から続く、復讐の怨念に落とし前をつけ叩き潰す。 全てを背負い、赦し、進むその姿、正に魔王。そんなアノスの惚れ惚れするような魔王な格好良さが一つの結実を迎えると共に、あの日から続く真実を纏めて解き明かす、一つの到達点であり次への開始点な巻である。 次巻も早く読みたいものである。2018/11/13