文春文庫<br> 山中鹿之介

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文春文庫
山中鹿之介

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167629021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

中国地方の名門尼子家は、主君晴久の急逝を境に天運傾き、毛利元就によって滅ぼされた。生き残った尼子近習衆は、家中随一の武者、山中鹿之介を中心に集結する。主家を再興し、何よりも失われた故国、出雲を取り戻すために。強大な毛利に幾度も戦を試み、秀吉とも渡りあい、風雲の戦国末期を駆けぬけた武者の、鮮烈な生涯。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカズキさん

39
戦国時代、山陰中国地方に山中鹿之助という武将がいた。名門である尼子家の家臣に生まれ、潰えた尼子家を再興し、出雲の地を取り戻す為に幾多に及び強大な毛利家に立ち向かう。武勇に優れ華々しい英雄像だけでなく、尼子復興の為に憑かれたような執念は立身出世を望まず一種狂気を纏い孤軍奮闘する。いままで描かれていなかった人間らしい暗の部分、一身に背負わされた運命に悲観する事なく、最後まで諦めなかった生き方。出雲から京都、近江と信長、秀吉と仕え、黒田官兵衛との駆け引きで出雲の地に尼子再興の夢と希望を抱き鹿之助を奮い立たせる。2020/08/25

波璃子

17
確か「ドラえもん」でのび太のパパが言っていた戦国武将。謀叛、下剋上が日常茶飯事だった戦国時代において、生涯尼子家に仕え続けたのがすごい。一時期海賊になったりして荒れていたのも人間臭くて良い。尼子再興の夢は叶わなかったが、その生きざまはまさに武士であったのだと思う。2018/06/17

NACHU

1
負け続けた武将よなぁとしみじみ。ここまで真っすぐに尼子家に仕えた執念が凄い。2013/08/04

えびえび

1
「あの男の執念は魔物じみている。正直申して体が震えたぞ」秀吉にこうまで言わしめた鹿之介。供養の花一輪捧げるもよしなどとさらりと言う官兵衛の黒さが怖いです。富田城攻めと織田家傘下の2部構成になってますが、2部の冒頭はアニメのレイズナーを思い起こさせる悪漢になって登場しますw只管お家復興を目指す従来の鹿之介像を壊すには十分な破壊力でした。織田家臣従の過程も丁寧に描かれていて面白いですね。秀吉に屈する鹿之介は見ものです。鹿兄者と言って慕う新十郎の健気さが泣けますな~ この子が亀井茲矩なんですね。2013/02/17

サクヤ

0
之はいらないんだよな2013/07/23

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