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内容説明
人生懸けた恋をした。女と女の最後の選択!
殺した女。殺させた女。
“共犯者”となった二人の旅路で次第にあらわとなる、血縁への執着と、お互いへの無理解。
未練と倦怠に挟まれ、自殺か服役か逃亡か心中かいずれも“どんづまり”の
選択肢を前に立ちつくす二人に、光は射すのか…。
血にまみれた手で欲したものはなんだった?
女たちの魂の咆哮、あるいは彷徨――これにて幕。
主な登場人物/
殺した女(学生時代から密かに「殺した女」を慕っていたレズビアン)
殺させた女(夫殺しを依頼した。レズビアンから向けられた好意には気づいている)
「殺した女」の兄(妹はそそのかされていると信じ込み、出頭させようと画策する)
【第21話~最終話を収録】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★YUKA★
23
やっと読み終わりました。疲れた。お義姉さんの言葉が沁みました。最後の最後でやっと登場人物の名前が出てきました( ´∀`)2015/03/05
ユーカ
22
本当に誰かを好きになるってどういうことか、知りたいひとは読んでみるといいと思う。本当にこんな感じだから。2015/02/01
小鈴
14
二人の逃亡劇、ついに完結。不幸な生い立ちの主人公は、高校時代の同級生で自分に惚れていたレズビアンの友人を利用してDV 夫を殺害させる。その逃亡過程で様々な出来事、ぶつかりあいが起こるが、その二人の衝突のやりとりはまさに魂の叫び。わかりあえない二人に待ち受けるものは何か。はっきり言ってマンガのキャパオーバーな会話の量、文字の量は三原順のはみだしっこやSonsレベル!わかりあえないということを嫌というほど知る過程は、最後のたった二行を言うためにある。その二行のために作られた作品。2012/06/17
かやは
9
凄まじい激情に満ち溢れた漫画。「他人の幸福にいちいち怯むな」そんな正論なんて、感情の激しさの前には無力だ。だからこそ、感情に翻弄される前に、正論と理性を学んでおく必要があるんだとも思った。自分ではどうにもならない生まれや特性さえも「なんとかしろ」「努力が足りない」なんて言われたらつらすぎる。人が理解してあげられるのは、一番大切な一人が限界。一人だって理解できないことも多いだろう。相手の背中をさすってあげているつもりが、実は傷口を抉り続けていることがあるのかもしれない。最後には希望が残る、良い物語だった。2016/05/07
てんてん(^^)/
6
何となく共感できなかったのは、やっぱり智代美の言葉遣いへの違和感かもしれない。彼女のあのだらっとした喋り方と生い立ちがどうもしっくり来ない。そういう気持ちの悪さがず~っと尾を引いて感情移入できなかった。何というか、上・中のスピード感と緊迫感に比べて下は蛇足ではないのか?中の最後で言い訳する間もなく逮捕されてしまった方が、物語にとっても彼女らにとっても良かったのではないかという気がする。2012/06/22