ブリット=マリーはここにいた

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ブリット=マリーはここにいた

  • ISBN:9784152098047

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内容説明

夫に浮気されて家を出たブリット=マリーは、さびれた田舎町で管理人の職に就く。片付いていないものが嫌いで融通が利かない彼女は住民たちと衝突しまくるが、なぜか子供たちのサッカーチームのコーチを務めることになって……!? スウェーデンのベストセラー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

126
この作家さんの「幸せなひとりぼっち」に感動してこちらも手にした。頑固な年寄りで、真面目で、融通が利かず、周りは持て余す扱いにくい人物...、オーヴェのようだが今回はその女性版。私も重曹を活躍させてもっと掃除をし、いつでも人を迎えられる家にしようとは思ったが、この老婦人が職安を訪ねてから後は予想できる展開で、やはり二番煎じの感じは否めず、かな。みんながこんなに上手く行けばいいけど。(坂本あおい訳:白水社)2019/01/17

ぶち

79
63歳のブリット・マリーは夫に浮気されて家を出てしまいました。この女が嫌な女なんです。長年家庭にこもって暮らしてきたせいか、頑固で誰のどんな行動にも嫌みを吐く、人付き合いができない独善的な女です。途中で読むのをやめたくなるくらい。そんなおばあさんが、子供たちのサッカーチームのコーチを頼まれちゃうんです。そこから展開される人々との交流が、読んでいて沁みてくるのです。ほんの短い間だったけれど、ぶらりとやってきたブリット・マリーは村を変えたのです。村の人々の間で語り継がれる伝説のおばあちゃんになったのです。2023/05/02

はる

77
「幸せなひとりぼっち」のバックマンらしい凝った味わいの作品。夫の浮気に怒って家を飛び出したブリット=マリーは、寂れた田舎町で働くことに。そこでなぜか、子供たちにサッカーチームのコーチになるよう頼まれて…。頑固に自分の価値観を通す彼女は脇役だったら絶対「くそババア」。でも彼女の視点で描かれる本作は、様々な想いに揺れる63歳のひとりの女性の、切なくあたたかい物語。これまで常に自分のことを抑えて生きてきた彼女は、この町の人たちとふれ合いながら変わっていく。そして、彼女が最後に選んだものは…。2020/04/20

at-sushi@進め進め魂ごと

75
頑固な偏屈ジジイに続き、還暦過ぎの潔癖症ババァにまたしても笑って泣かされるとは、どういうこったい、ちくしょう! シンプルなセリフや描写に様々な情感を語らせるのが物凄く巧い作家(&訳者)だと改めて思う。 デートの申し出を受けたマリーが初めてサッカーボールを蹴るくだりとかもう神だわ。 年も押し詰まって年間ベスト級キタコレ。映画版も楽しみだ。2019/12/21

papako

74
エルサの物語後、ケントが倒れてルノーで旅に出たブリット=マリーのお話。ものすごくよかった!ブリット=マリーは『自分はここにいる』と心で叫んでいる。一人で死んで人に迷惑をかけたくないと思い、仕事を探し、ボーリという街にたどり着く。いろんな人と出会うが、どこにいてもブリット=マリーはブリット=マリーだった!どこでもリストと重曹とコースターで乗り越える!そしてラストが素敵。ブリット=マリーの気持ちは痛いほどわかる。私は救われないけど、読めてよかった。2021/03/18

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