文春e-book<br> 「オウム真理教」裁判傍聴記 2

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文春e-book
「オウム真理教」裁判傍聴記 2

  • 著者名:江川紹子【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 文藝春秋(2018/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163534503
  • NDC分類:169.1

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内容説明

法廷に響く麻原の怒号とつぶやき。多くの弟子が離反して法廷で追い込まれる麻原彰晃……。だが、性懲りもなく無罪を主張し「平気でうそをつく」麻原は、オウム再結集の野望を未だ捨て去っていないのか! 江川紹子の「オウム裁判記録」第二弾。

「かつては連日のようにオウム事件をトップニュースで伝えたマスコミも、舞台が裁判所に移ってからは、潮が引くように、報道の量が激減した。しかし、オウム事件は終わったわけではない。現実から目を背け、今もオウムにしがみついている信者たちは、報道の量が減り、社会の関心が少しずつ薄れていくに従って、再び活発な活動を展開し始めている。すぐにまた凶悪事件に手を染めるようなことはないにしても、自分自身で物事の善悪を判断せず、人の苦しみや悲しみにも全く頓着せず、自分たちの権利だけを主張する思考パターンは全く変わっていない。彼らがそういう態度をとり続けていられるのは、いったいなぜなのだろうか……」

2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

(目次)

反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

はじめに

第1章 麻原彰晃のパフォーマンス

第2章 オウムへの愛憎劇

第3章 オウム犯罪の特異性

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takam

13
最後の弁護士の無私を貫くプロフェッショナルな姿勢が最終的な救いか。解脱なんかよりも、職業に殉ずるということも十分に宗教的な教義として日本人にはしっくりくるのではなかろうか。 麻原彰晃と一部の元信者は彼らの世界から結局抜け出すことができずに、自分の都合に良いように人を殺めたり、人に責任を押し付けたりしてきた。創始者自ら二重規範を生んでいること自体に不信感を持つべきだと思う。しかし、アイヒマン的な思考停止に陥っている信者たちにはそこまでの思考は働かなかったようだ。2020/03/15

e r i .

11
図書館。麻原のインチキカタカナ英語供述は少しのみ、あとは和訳にて。裁判が進む中、洗脳が続いている被告一見解けたように見える被告ほぼ無く後悔している被告と、様子に変化が見られる。被害者親族が証言台に立ち、弁護人から言われた「被告人が死刑になればあなたの気持ちは晴れるんですか」の言葉がつらい。サティアン内部の図解入り。2014/07/20

おい

4
オウム裁判の様々な状況に触れられる。この本を読むと少なくとも97年7月までは麻原彰晃は正気であった事や三女の子供時代の性格、裁判制、警察、弁護士、マスコミの問題などオウム関連の色々な側面に触れられる。 ★★★★2017/12/28

活字@れつだん先生

2
ジャーナリズムってのはこういうことをいうのかね。信者も様々だな。まだ信じる人、抜けた人、悩んでる人。麻原のおかしな姿を自分を試していると捉えると、なかなか抜けられないんだろうなと思う。これが絶対帰依ってやつか。大小様々な事件が知れてとてもよかった。2022/12/11

るりこ

1
長谷川弁護士ちょっとかっこいい。キメ台詞→「ばっかみたい。反権力というのがどういう意味か知らんけどな、弁護士は裁判官でもなきゃ、検察官でもないわけだからね。要するに、被告人の側から光を当てると事件がどう見えるか、というのが役割やからね。当然、裁判官とも対立することはあるし、検察官とも対立することはいっぱいあるわけですよ。最終的に裁判所がどう判断するかは別問題でね、弁護士であれば、無罪が主張できるところがあれば当然主張するにきまっとうやん」2016/04/16

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