文春e-book<br> 「オウム真理教」追跡2200日

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文春e-book
「オウム真理教」追跡2200日

  • 著者名:江川紹子【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 文藝春秋(2018/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163505800
  • NDC分類:169.1

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内容説明

元号が昭和から平成に変った年(1989年)の5月、一面識もない女性から電話がかかってきた――著者とオウム真理教の「出会い」はここから始まる。以来、坂本弁護士拉致事件から松本サリン、地下鉄サリンをはさんで、ついに教祖逮捕に至るまでの6年間、著者はオウムという不可解な教団を追い続け、みずからホスゲンガスによる攻撃を受けながらも、一貫して「事実」の究明を続けてきた。戦後犯罪史に残る“狂気”をつづった執念の記録は、捜査当局や大マスコミも参考にした貴重な現代史資料でもある。冷静な筆遣いで浮き彫りにされた、重たい真実と冷めた憤りをみよ!

2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

(目次)

反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

序章 オウム真理教と私

第1章 坂本弁護士一家拉致事件

第2章 熊本県波野村紛争事件

第3章 宮崎資産家拉致・監禁事件

第4章 松本サリン事件

第5章 地下鉄サリン事件・假谷氏誘拐事件

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もちもちかめ

22
絶版なの、納得いかない。私に江川さんへ金を支払わせろ。古本屋へでなくて。これ読んで、魂が震えない人はいないと思いました。読みにくかった。ものすごく読みにくかった。前の本の記録とすごーく空いてるの、そのせい。しかも他の本も読ませない。坂本堤弁護士が急に居なくなったのに、警察も強制捜査してくれなくて、オウムはのらくらして、本当に恐ろしい。絶対オウムあいつらのせいってメモ残した假谷さん、そのメモでは捜査してくれないなんて!警察、人が死んでから動く、のね。世のあまりの理不尽さに呆然、恐怖。2019/01/24

takam

14
江川さんのオウム事件をまとめた文章だが、95年当時に警察が本腰を上げて捜査したことを一つのマイルストーンとして出版した本という印象。ある信者の親の相談を受けたことにより江川さんはオウムとの関係が始まる。坂本弁護士を紹介したことにより本人は責任を感じて(そう私は読み取った)、オウム問題にジャーナリスト/個人としての命を懸けて取り組んだのだなと思った。恐らく当時のオウムを取り上げたジャーナリストとしては最前線にいただろう。というか、当時は気味が悪く、取り上げたくないマスコミの方が多かったのでは (続く2020/03/21

おっとー

10
辛すぎる。不殺生を唱えつつ平気で人を殺し、救済を唱えつつ平気で破滅を導く、矛盾と理不尽に満ち溢れたオウム真理教の実態。坂本弁護士一家殺人(当時はまだ「拉致」)、宮崎資産家誘拐、公証役場事務長殺人(これも当時「誘拐」)、そして松本サリンと地下鉄サリン…それぞれの事件を巡るルポが詳細に展開される。そこで明らかにされるのは監禁、リンチ、洗脳、布施の強要、劣悪な食事と住環境、怪しげな修行などのオンパレード…。人の心に寄り添うはずの宗教が絶対的に帰依する対象となったとき、人間はブレーキの効かない暴走を重ねてしまう。2021/07/23

Cinejazz

4
日本の犯罪史上最大最悪の「オウム真理教事件」の数々を【江川紹子】が追った迫真のドキュメント。教祖らの逮捕後に筆者は “麻原彰晃は、「人類救済」を謳いつつ、人間の尊厳を踏みにじり、不幸をばらまいてきた根源である。彼が負わなくてはならない罪は途方もなく大きい。”と結んでいる。教祖と教団幹部12人は、逮捕から23年後の2018年に死刑が執行されたが、被害者家族と元信者らが負った傷の深さは、想像するに余りある。2019/12/18

e r i .

2
図書館2017/04/10

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