講談社+α新書<br> 習近平のデジタル文化大革命 24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇

個数:1
紙書籍版価格
¥924
  • 電子書籍
  • Reader

講談社+α新書
習近平のデジタル文化大革命 24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇

  • 著者名:川島博之【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2018/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065132609

ファイル: /

内容説明

4億人の既得権者たる都市住民が、9億人の農民戸籍者たちから搾取しながら成長する中国の体制を守るため、習近平が確立しようとしている手法、それ「デジタル文化大革命」だ。1966年の文化大革命――それが中国に何をもたらすか、正しく見通すことができた人はいなかった。「デジタル文化大革命」が始まった2018年の状況は、1966年によく似ている。隣国である中国で新たな運動が始まった。日本人よ、注視せよ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

83
24時間を監視され全人生を支配される中国人の悲劇というサブタイトル。ネットの情報はもちろん日々の動向まで監視されている中国の国民にとって自由という言葉はあてはまらない世の中になっていると思った。しかしではこの日本という国はどうだろう。マイナンバーという仕組みに様々なビッグデータを紐付けし国にとって都合の悪い情報は機密情報ということで開示しない、調査もしない、文書を隠す、廃棄するetc。中国のことについて言及するよりもむしろ日本の現政権の闇の部分を徹底して追求するような本を堂々と出版されることを望む2020/02/02

roatsu

22
支那共産党からブラックリストに載せられた著者が綴る習近平体制下で進む経済崩壊、一方で強化される独裁政治と監視社会化(デジタル文化大革命)の恐るべき実態の克明なリポート。現代中国理解に必読の一冊と思う。全6章に著者のコラムが付くがこれも秀逸。特に支那独特の「科挙」制度導入が本国、朝鮮、ベトナム、そして日本の各国にもたらしたものを考察する内容は目から鱗。明治維新最大の失敗として官庁や軍に事実上の科挙制度を導入したことを挙げるが的確な洞察と思う。法治国家であり、自由の保障も民主主義も徹底されている我が2018/11/13

紫の煙

6
筆者の言う「デジタル文化大革命」とは、かつての文化大革命をITを使って実現しようとする習近平の野望である。それは、自分の独裁を守ることが目的であり、その結果、中国は文化的に衰退していく。世界の情報と遮断され、徹底的に監視された社会を中国の人が望んでいるとは思えないが、今それなりに上手くいっているから大きな声は上がっていない。経済がいよいよ崩壊した時、一体何が起こるのだろう。2019/03/23

ちんれん

5
つまらない。新しい情報がなかった点、「だろう」「だと思う」で結論ありき。題名が刺激的なだけに期待したが残念。ブックオフで108円で買うべき本だった。2019/02/02

トラ

5
前著に比べると説得力が落ちた感はありますが、大体においての著者の主張は理解できます。一部だけ見て(例えば深センや上海)中国全体を語ることの無意味さはその通りだと思います。中国共産党の内部抗争等については他の著者の意見を参考にしたいと感じました。やはり著者の専門は農業ですから、前著の方が読む価値はあるかもしれません。2018/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13189915
  • ご注意事項