日本経済新聞出版<br> 戦略の世界史(下) 戦争・政治・ビジネス

個数:1
紙書籍版価格
¥3,850
  • 電子書籍
  • Reader

日本経済新聞出版
戦略の世界史(下) 戦争・政治・ビジネス

  • ISBN:9784532176464

ファイル: /

内容説明

決断のスリルとドラマ!
古今東西の戦争、革命と政治、戦略家たちの挑戦。遠大な視野、瞠目すべき博覧強記のもとに、縦横無尽の探究。
欧米メディアで絶賛!

■戦略とは、「パワーを創り出すアートである」。
■戦略には、脅威と圧力だけでなく交渉と説得、物理的な効果だけでなく心理的な効果、行動や言葉も含まれる。戦略が最も重要な政治的アート(技芸)であるのはこのためだ。戦略は、人間の合理性、心理、行動、組織と個人、コミュニケーション、倫理、脳の働き、人間関係、社会関係など、社会のさまざまな領域と結びつき、多様な科学の理論と密接にかかわって発展してきた。
■下巻では、「下からの戦略」として、ガンジーらの非暴力運動、キング牧師らの公民権運動、クーンの科学革命論、フーコーの哲学、アメリカ大統領選挙戦など、多様な話題を通じて戦略思想の変容をとらえる。また「上からの戦略」として、テイラー、スローン、フォードら経営者、ドラッカーなどの経営理論家の思想、ゲーム理論などの経済学の隆盛、社会学的な取り組みを明らかにし、合理的選択理論の限界、ナラティブ、ストーリーとスクリプトの有効性を問い、今日における戦略理論の妥当性を追究する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryo

8
上巻の社会制度に於ける戦略から引き続き、公民権運動、選挙、ビジネス戦略へと各々の分野毎の戦略史が語られる。様々な分野の戦略を俯瞰した「世界史」だからこそ見えてくる戦略の本質。全てを思いのままにする為のものと考えられている戦略だが、戦略の効果は実際はかなり限定的であり、ほぼ役に立たない。しかし、この役立たずな戦略という物語を創造する中で様々な洞察が得られ、多くの想定外の出来事に対する対応力が向上するという意味で非常に意味がある。そして、戦略は人を動かすものである為に物語性が欠かせず、それがまた力を生む。2019/06/22

Meistersinger

3
上巻からの続きである「下からの戦略」は社会運動の構想としての戦略。「上からの戦略」は企業戦略で、軍事戦略と逆に試行が容易なために何でもアリの世界になっている。「戦略の理論」はナラティブとスクリプトという、語り口で内容が大きく変わってしまう問題(偶然性の排除など)が語られている。2019/01/20

東雲そら

3
西洋史を戦略という本書の幅広い視点から俯瞰して読み解くことで、読者の持つ歴史観をまた1つ多角的な厚みのあるものにすることができるようになると思います。自身の持つ知識をさらに演繹的に広げるために活用したり、新たに興味を持った分野を発見し、別の書で深堀りするのにも役立つでしょう。▼本書は自己啓発書ではなく、思想的に限りなく中立に起こった事実が書かれていることも価値の1つであると感じました。2019/01/09

黒豆

3
戦略に関する歴史的な変遷をまとめた著書の下巻。下からの戦略後半、上からの戦略、戦略の理論。(下)での気になったキーワードは、非暴力の力の章で女性参政権、ガンジー、キング牧師、公民権運動、それからビジネスやマネジメントに関して、ドラッカーなど、興味深い内容だったが難解だった。2018/12/26

Kim

2
チンパンジーに見られる政治的な振る舞いから現代の有名企業まで、戦略をテーマに言葉とコミュニケーションの問題を論じていたのが興味深かった。他者をどのように説得出来るか、とりわけ状況に何かしら異変が起きた時にストーリーを描けるように、完璧でないにしても備えてくことが大切のよう。 とは言いつつも予想外、想定外のことは必ず起きてしまうことを前提に楽観的に構えておくのが良いのかもしれない。その時のために慌てないように準備を。 2021/09/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13096762
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす