内容説明
通称・包丁部、いわゆる料理部の活動拠点である調理実習室には今日も、とっくに引退したはずの3年生、翔平と颯太が入り浸る。引退セレモニーでは、翔平のボリュームたっぷりな二段重ね弁当が振る舞われるのだが……。存続危機に直面する弱小部の男子高校生らが腕を振るう蜂蜜たっぷりマドレーヌやふわふわ肉まんに魅せられる垂涎必至のストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユメ
31
引退した翔平と颯汰も連日のように顔を出し、調理実習室は今日も賑やかだ。受験勉強をさぼっては包丁部に息抜きにくる3年生2人だが、将来については真剣に考えている。包丁部での料理経験を活かしたうえで、家庭の事情を考慮して進路を決める彼らは堅実だ。他にも、末那高祭で助っ人をしてくれた金森も両親のためにバレー部を辞める選択をしている。日頃ふざけ倒す姿と大人びた一面のギャップがぐっとくる。互いに助け合い絆を深めてゆく包丁部の部員たちは何だかんだ皆いい子たちで、温かな気持ちになって放課後の光景を見守らせてもらった。2019/10/30
なな
15
前作をかなり前に読んでいたので、登場人物を全く忘れていて、関係性などを理解するのに時間がかかってしまいました。でも秋川さんの小説は読みやすいので、問題なく楽しめました。男子高校生の青春が詰まった爽快感溢れる物語でした。点心、美味しそう。廃部危機だった包丁部に新たな新入部員が加わり、続編も賑やかになりそうです。2019/08/17
ぽーのじん
9
高校生男子の正しい青春!って感じです。秋川さんのものは、本当に嫌な人とか後味悪い出来事がなくて、安心して楽しんで読めます。翔平が卒業して、本格的レシピの登場が少なかった気がしますが、新しいメンバーが増えて、わちゃわちゃこれからも楽しそう。2018/11/09
悠遠
6
どの辺が野獣飯?なんというかそれなりに手間のかかる料理を作ってるなーと。料理は楽しんで作ると言うより義務で作る自分からすると楽しそうでなによりです。2020/06/18
セイ
5
間違ってこの次の巻先に読んじゃっているので、ドキドキ感が足りないこともいくつかありましたが、そんなこと関係ない位に楽しめました。学校を楽しむ学生さん、いいですねー(^^)そして美味しそうです。素敵な人間関係に癒されてます。2020/10/17