出版社内容情報
生態学者の求める生物群集の多変量解析(相関と行列、クラスター解析、序列化、空間構造、群集の多様性)に特化したR解析本。
本書は3 名の生態学者の視点から多変量解析の主要な方法を解説しており、数値生態学とR言語による実装の橋渡しとなるものである。様々な探索的アプローチから始まり、相関と行列、クラスター解析、序列化の実例など、多変量解析の重要な構成要素を論理的に解説している。最後の2章では生態学における近年の重要な議題となっている空間構造や群集の多様性について触れる。これらは、記載的手法からはじまり、実験的、予測的など様々なアプローチを包含するものであり、現代の多変量の生態学的解析において生じる疑問に対応することのできる広いツールボックスを提供するものである。この第2 版ではR コードを刷新し、より快適で多様なアプリケーションに応えるものとなっている。また新しい特徴として、種の形質と環境の関係に関する研究や群集の多様性解析を含んでいる。
[原著: Numerical Ecology with R, 2nd Edition, Springer, 2018]
目次
第1章 序
第2章 探索的データ解析
第3章 関連尺度および行列
第4章 クラスター分析
第5章 制約のない序列化
第6章 制約付き序列化
第7章 生態学的データの空間分析
第8章 群集の多様性
著者等紹介
ボルガール,ダニエル[ボルガール,ダニエル] [Borcard,Daniel]
カナダ・ケベック州にあるモントリオール大学の生物統計学・生態学の講師であり、数値生態学の研究者である。研究テーマは、数値生態学、群集生態学、土壌生態学/動物学
ジレ,フランソワ[ジレ,フランソワ] [Gillet,Fran〓ois]
フランス・ブザンソンにあるブルゴーニュ大学の群集生態学・生態学モデルの教授であり、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の招聘教授である。研究テーマは、植物群落の構造、多様性、生態と動態について
ルジャンドル,ピエール[ルジャンドル,ピエール] [Legendre,Pierre]
カナダ・ケベック州にあるモントリオール大学の計量生物学・生態学の教授であり、カナダ王立協会の特別研究員である。Web of Scienceの環境/生態学部門における高頻度引用論文著者(Highly Cited Researcher)でもある。数値生態学の創始者
吉原佑[ヨシハラユウ]
2009年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。現在、三重大学大学院生物資源学研究科准教授、博士(農学)。専門は生態学、畜産草地学
加藤和弘[カトウカズヒロ]
1991年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、放送大教養学部教授、学術博士。専門は景観生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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