講談社文庫<br> 小説 透明なゆりかご (下)

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講談社文庫
小説 透明なゆりかご (下)

  • ISBN:9784065125632

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内容説明

看護学科に通う高校3年生のアオイは、夏休みに産婦人科医院で看護助手のアルバイトを始めた。中絶の現場やその後処置を目の当たりにし、初めは戸惑いながらも、出産に立ち合い、次第に命の重みや輝きを感じ始める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チアモン

57
下巻も女の私にはかなり重たい内容でした。全て幸せでハッピーエンドになればいいのに・・・。と、思うけれど、上巻同様そうはいかない産婦人科の現状。学習障害を持つ主人公のアオイの素直で真っ直ぐな気持ちは胸にぐっとくるものはありました。ドラマ化されているので、ドラマもぜひ見てみたくなりました。自分も身体的なことにコンプレックスがあるけれど、五体満足で生まれてきて、親には感謝です。2019/01/05

七月せら

19
〈上下巻〉命懸けで産む母と、命懸けで産まれてくる子の、かけがえのない命を第一に守る産婦人科。祝福される命がある同じ場所で、ひっそりと見送られる命があることを最初に知る。ーーあなたたちはいつから、あなたになるの。そんな彼らにそっと向けられるアオイの心がとても優しいと思いました。アオイが体験する様々な産婦人科のお仕事を通して、命の重みを改めて感じます。2019/12/03

mai

18
上巻と同じく読みながら涙がとまらない。 つらすぎて目を背けたくなる話もあるけれど、目を背けてはいけないと思った。全話通して出てくる言葉がとてもあたたかい。ドラマより、由比先生目線であったり色々な目線で綴られている所も小説の良さだなぁと。個人的にはドラマも小説版も同じくらい良かったです。原作マンガは未読なのでそちらも気になっています。2024/02/21

カッパ

18
ADHDの主人公の気持ちはわかる。そして、望月さんのできる看護師だったからこその悩みもわかる。自分はすべてを得るつもりでいてもそうもいかない現実。それでもきっと考えてやっていくのだと思う。ずっと愛し続けることができるかはわからない。でも、とにかく愛しい今を私もきっと忘れない。2019/08/30

ひじり☆

16
どの話も重たくて、でも目が反らせなくて、号泣しながら一気に読んでしまった。産婦人科って私は純粋に産むことしかお世話にならなかったけど、こんなに過酷なお仕事内容があるんだ…とショックだった。私は辛いからすぐに仕事休んだし、楽したかったから紗也子さんのストイックな気持ちはわからなかった。でも、予定通りに進まないっていうのはすごく共感した。お産だけでなく、むしろ子育てこそ計画通りに行かないことばかり。また読み返したい。2020/01/27

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