内容説明
『付添い屋・六平太』に続く新シリーズ!
香坂又十郎は、石見国、浜岡藩城下に妻の万寿栄と暮らしている。お役目は、市中警護、犯罪の取り締まりや犯人の逮捕に奔走する奉行所の町廻り同心頭である。田宮神剣流の使い手であり、御前試合で十人抜きを果たした剣の腕を買われ、斬首刑の執行も行っていた。
浜岡藩は、海に恵まれた土地でもある。漁師の勘吉と釣りに出かけた又十郎は、外海の岩場で脇腹に切り傷のある水主の死体を見つける。浜で検分を行っていたところ、大目付の下知により、死体は持ち去られてしまった。又十郎の義弟兵藤数馬は、水主の死について不信を抱いていた。数馬によれば、水主の正体は、公儀の密偵ではないかというのだ。後日、当然城内に呼ばれた又十郎は、謀反を企んで出奔した藩士を討ち取るよう命じられる。追うべき藩士の名は、兵藤数馬であった――。追討をしくじれば、罪は縁戚にも及ぶという。又十郎の重く孤独な追跡行が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
101
脱藩さむらい1作目 2018.09発行。字の大きさは…小。 田宮神剣流の遣いて香坂又十郎が、藩の政争に巻き込まれて剣を振るう物語です。又十郎は、国元の妻や実家の家族を人質にされて、やむなく剣を振るう。江戸へ出て来て公儀隠密を、そして義弟の兵藤数馬を斬り、これで国元の浜岡に帰れると思っていると、次は、目付から他藩の留守居役を斬ることを命じられる。金子成人さんの本を読むのは始めてですが、読み終って、本当に後味の悪い本であった。又十郎には、同情できるが、このままズルズルと目付の道具として人殺しをしていくのか…。2020/07/25
むつこ
26
題名の文字がかわいらしかったのでコメディタッチの作品だと思ったら、全然違った。奉行所の同心頭で斬首刑の執行もしていることもあるからって藩の命令はひどすぎる。主人公・又十郎がかわいそう。義弟を討ち取るように江戸まで追うことに。。。2020/06/25
蕭白
9
胸が痛くなる展開でしたが、結末が気になるので続きも読んでみます。2021/01/08
ばかもんのパパ
2
宇江佐真理さんを中心に、何冊かに一冊時代物を読みます。多分作家の皆さんはよく研究されており、江戸なら江戸時代の社会を忠実に描いておられると思います。大大名でさえあまり記録が無いのですが、時代背景にそってきっと物語のような武士や庶民の生活や事件があったかも・・・などと読んでいると、現代小説にない面白さが味わえます。ただ、現代小説に織り交ぜて読んでいるので、シリーズ物は避け、読み切りのものを選んでいますが、この小説は次号に続く… 言う感じでした。面白くてどんどん読み進んだものの 、次号はいつになるやら・・・2019/02/20
だいゆー
2
(^^2018/09/11
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