創元SF文庫<br> 動乱星系

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創元SF文庫
動乱星系

  • ISBN:9784488758042

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内容説明

AIの独立と内戦に揺れるラドチ圏から遠く離れた、辺境の星系国家。有力政治家の娘イングレイは兄との後継争いにおける大逆転を狙い、政敵の秘密を握る人物を流刑地から脱走させる。ところが、引き渡されたのはまったくの別人だった。進退窮まったイングレイは、彼人になりすましをさせるという賭けに出る。だが折も折、来訪中の隣国有力者の殺人事件が発生。次から次へと想定外の事態が展開し、異星種族をも巻きこむ一触即発の危機に……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞など全世界計13冠制覇の《叛逆航路》ユニバース、待望の新作登場!/解説=山之口洋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

61
先のシリーズ三部作でAIを主人公にし、更に三人称全て“彼女”とするなどジェンダーに深く考慮した物語を構築した作者だが、本作品に於いても異星人の在り方や人類にも性別など垣根の存在すら矛盾に感じられるような当たり前としての扱いがなされているが、そうしたスタイルや宇宙、異星人、先進技術等を考慮しなければこの物語はSFと云うカテゴリーには属さないように感じられる。宇宙に進出した人類の歴史の話、宇宙を舞台にした異星人を絡めた政治の話をベースにしたそれでも変わることのない人と家族の話であると感じた。2022/05/07

くたくた

51
前作戦艦AIだったプレクさんの〈ラドチ3部作〉とは趣が変わって、人間の女の子が健気に頑張る成長譚。物語全体がなんとなく鄙びていて土俗的なのもアン・レッキーらしい。「遺物」と言われる民族や一族の歴史や由来の証になるモノや記念品や記録に対する、独特の愛着や執着が物語の一つの軸。もう一つのテーマは家族の愛情。前作ではおもいっきりジェンダーに揺さぶりを掛けられたが、今作では物に対する価値観が不思議すぎて落ち着かない(笑)。主人公は自分の背景や持ち場で気後れせず、等身大で生きて行くことの尊さを見せてくれて快かった。2023/03/05

宇宙猫

24
★★★★ 前の三部作と比べるとラノベちっくで読みやすい。その分、ヒロインの行動に?もつくけど家族がテーマの良い話だった。2018/11/22

しましまこ

24
政治家の娘の後継者争いと辺境国家間の陰謀と紛争と…。余りにも無謀な主人公がどうしても好きになれず。ああ、ガラルと船長さんメインならどんなに楽しかったかしらと(笑)。2018/10/02

Masa

17
読了。どうせブレクもセイヴァーデンも出てこないんでしょーと、期待値そんな高くなかったのですがものの見事に裏切られた。少しでもラドチの匂いがするといいなぁと思っていたのですが、した! ほんの少し! だってラドチから遠いところが舞台なんですもの。いやぁ、すごいなぁ。よくこんな世界観作れるなぁ。似て非なるもの、そのバランスが絶妙というか。最初から最後までずーっと面白かった。どんどん書いてどんどん翻訳されてほしい。面白かったぞー!2018/10/03

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