内容説明
少尉を探しに紅緒は満州へ。そこで馬賊の頭目「黒い狼」となっていた少尉のもと部下の鬼島に出会う。失意の紅緒は記者になった環とともに飛行船を目撃するがその飛行船に乗っていたのは東京に亡命を希望してきた旧ロシア貴族のミハイロフ侯爵夫妻。その男性はどうみても伊集院少尉、その人だった。紅緒はミハイロフ侯爵に必死に話しかけるが、彼はまるで紅緒を見てもまるで反応せず初対面のような態度をとるのだった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
7
『劇場版はいからさんが通る後編』のノベライズ。シベリアで消息を絶った少尉を探しに紅緒が満州へと渡るところから始まる。基本的には映画と同じ展開なのだが、馬賊との戦闘や編集長や紅緒のギャグっぽいところなどは小説では描きずらい、もしくは映像で魅せるシーンだからかカットされている。その分、登場人物の心情表現に主点が置かれており、例えば映画では唐突に感じられた鬼島と環の関係は、随分と理解しやすくなっている。この辺りは映画と小説のメディアの違いなのだろう。ギャグ減った分、すっきりとしてこれはこれで面白かった。2018/11/05
ルカ
0
映画観に行けなかったので小説で。やっぱりいい!!少尉と紅緒さんハッピーエンドで良かった!編集長見た目だけでなく、中身も男前だった!鬼島軍曹と環の関係も気になるし…早くDVDも出て欲しいです。2018/12/24