内容説明
砂鉄を探しに入った山中で、歩き踏鞴(たたら)衆の娘・多霧は大量の惨殺死体に遭遇する。唯一の生き残りらしい瀕死の若者を発見、手当の後、目を離したすきに彼は消えた。「逃げろ、俺に関わるな」という一言を残して……。一方、多霧の属する橘(たちばな)衆は覆面武家集団の襲撃を受けていた。彼らの目的は「不死の者」を探すことだった。鉄の民の誇りをかけた死闘のゆくえは? そして謎の若者の正体とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
57
「鉄の王: 流星の小柄」のスピンオフ的立ち位置の作品。今回は内容のトーンがだいぶ違って、少女の復讐劇メイン。忍者活劇的な味わいに近い。アクションシーンも豊富で臨場感があり読ませる。また後半は不死者の謎も絡んで予想外の展開になり、スケールも大きくなっていく。といった按配で、今回も一冊でかなり楽しめた。といってもお話のバックボーンには伝奇的な大仕掛けがありそうなのに、そこの掘り下げに進んでいかないもどかしさ。またタイトルに「鉄の王」を冠した作品が出て、なんらかの展開があるんだろうか。あることに期待。2018/09/20
ぽろん
36
なんか、こんな時代劇があれば、毎週楽しみに観るのになあ。不老不死の銑之介兄弟と多霧、そして、早苗は今後も交錯することがあるのだろうか。それにしても人がいとも簡単に殺され過ぎ。まあ、それもこの物語の醍醐味でもあるのだけれど。2018/11/02
イシカミハサミ
5
1巻から戦闘色は強めだったけれど、 こちらはほぼ戦争一色。 平谷さんのストーリーテラーぶりは十分発揮されていて、 読みごたえはあったように思うけれど、 やっぱり読後は戦ってたなあ、しか残っていない。 もうちょっとじっくり物語が読みたかったかな。2018/11/30
烏骨鶏
3
鉄の王2作目。前作を遡る、多霧がうら若き乙女であった時代である。 一族皆殺しで、生き返った奴がいたらそいつが不死者、ってどんだけ乱暴な捜索方法じゃボケ。とつっこみたくなるとある藩のやり口。 踏鞴衆の遙かなご先祖の時代に枝分かれしたいくつかの血筋と背景が興味深かった。 1作目と打って変わって過去にとんだが、3作目はどこから?2023/06/02
まさ公
2
あれ?多霧子供??前回の話と次でつながるのかな?本流が唐突すぎる。2020/11/24
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