内容説明
暴力を否定し,調和的な愛を強調するこの作品は,作者最後のかつ最高の傑作で雄大な構想,複雑で緻密な構成,人間精神の深刻な把握,また人類の苦悩に対する深い理解と愛情とをもつ.淫蕩なフョードルを父に持つ三人の兄弟を主人公に,悪夢のような一家の形成から破滅に至るまでの複雑多岐な内容を短時日の事件の中に描き出す.
目次
目 次
第 五 篇 pro et contra
第 一 誓 い
第 二 ギタアを持てるスメルヂャコフ
第 三 兄弟の接近
第 四 叛 逆
第 五 大 審 問 官
第 六 取り留めなき憂愁
第 七 『賢い人とはちょっと話しても面白い』
第 六 篇 ロシアの僧侶
第 一 ゾシマ長老とその客
第 二 故大主教ゾシマ長老の生涯
(a) ゾシマ長老の年若き兄
(b) ゾシマ長老の生涯における聖書の意義
(c) 俗世にありしゾシマ長老の青年期に関する回想──決闘
(d) 謎の客
第 三 ゾシマ長老の説話と教訓の中より
(e) ロシアの僧侶とその可能なる意義について
(f) 主従について 主従は精神上相互に兄弟たり得るか
(g) 祈祷 愛 他界との接触
(h) 人は同胞の審判者たり得るか? 最後までの信仰
(i) 地獄 地獄の火 神秘的考察
第 七 篇 アリョーシャ
第 一 腐屍の香
第 二 こうした瞬間
第 三 一本の葱
第 四 ガリラヤのカナ
第 八 篇 ミ ー チ ャ
第 一 商人サムソノフ
第 二 レガーヴイ
第 三 金 鉱
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
esop
syaori
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
tokko