内容説明
渡誠一郎は悔いていた。八年前に小樽の海に遺棄された女性の身元を割り出せなかったことを。死体が揚がったのは、愛娘が不運な事故で命を落とした場所でもあった。退官してなお消えない執念は、事件解決への僅かな手がかりから再燃する。そして、名前すらわからぬ一人の男を追い詰めていく。だが、既に誠一郎の肉体は癌に深く蝕まれていた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
94
★★★★☆ 登録忘れ。読友さんの見てたら「あっ!」と思い出しました。ありがとうございます。長いけど引き込まれる作品でした。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
85
因果応報、自縄自縛、自業自得、身から出たさび、自分で自分の首を絞める、自分で蒔いた種、いろんないい方があるけれど、そんな風に主人公・桐生を突き放す気にはなれない。日陰に落ちた種子が懸命に花を咲かせようとする姿に、なんとか光があたってほしいと願うのは私だけではないだろう。しかし、物語に漂う悲劇の予感。あぁ・・・切ない。第3巻「夏」を手にした。今夜は眠れない。 2015/07/07
UK
20
建築家の桐生先生、才能があって美男でモテモテ。だけど、いいヤツなのか腹黒いオトコなのか、いまいち位置付けが中途半端、と感じてしまう。野心満々の悪役がのし上がっていく図ではないし、といって純粋で一途な男とは言い難いし。桐生の過去の罪、非道なものでもないのに、刑事のしつこさとちょっと不釣り合いな気がしてならない。本編では親友の暗部が暴かれたのはちょっと意外でした。次へ!2014/04/30
Aiichiro Nakajima
19
白川さんは、はまると寝不足になってしまう?2018/06/15
ヨーコ・オクダ
17
文庫4分冊の2冊目。回り出した元警官・渡と建築家・桐生の運命の歯車。渡の体は癌に冒されていることが判明。桐生は横槍を受けながらも徐々に建築家としての大きな仕事に向かっていく。そして2人の歯車の間に嵌ってくるジュエリーデザイナー・李京愛、昔の悪いダチ公・浩、今は亡き美里、サンライズ実業の令嬢であり、美里に瓜二つの茜、大学時代からのライバルで資産家のボンボンの葛城etc.という歯車たち。このそれぞれの歯車同士も複雑に噛み合ってきて…。人生?運命??の連鎖が凄すぎるわ。2016/12/24
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