内容説明
恩師・羽島から自らの癌手術に立ち合って欲しいとの依頼を受け、久しぶりの日本で手術に臨んだ当麻。かつてのライバルとのわだかまりも消え、心地よい一献を傾ける。一方古巣の甦生記念病院では、盲腸の手術中に起こった麻酔事故で患者が脳死状態に陥ってしまう。患者の弁護士と外科医長・荒井は激しく対立、ついに訴訟問題に発展してゆく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tsuyoshi
66
島田院長の認知症に加え、医療技術も人間性もダメな荒井の傍若ぶりによって苦難極まる病院経営。トドメとなる医療事故でいよいよ身売りの危機に。当麻も無資格問題で台湾在留に暗雲立ち込める展開。次巻でいよいよカムバックの時到来となるのだろう。2018/09/12
キムトモ
48
一個の中核病院が瓦解していく様子が生々しいほど悲惨に描写されています…まあここまでズタズタに堕ちていく様子は逆に抗うなよ〜〜と思ってしまいます…このままじゃ事務長も倒れちゃうよ〜〜 (ノ-_-)ノ~┻━┻次巻でシーズン2も終了…いよいよ当麻病院長の誕生かぁ〜〜2019/05/16
キューポップ
34
話がつまらなく読み進むのが遅くなった。この巻では登場人物把握が・・無理。台湾の医院もそして古巣の病院でも経営や地位をめぐってのゴタゴタが主体。当麻が翔子と幸せな時を過ごせたのは良かったが。日本の病院で実際有りそうなエピソードだけは読みごたえ有った。医師並の知識を持ち手術現場を観ない限り、ごまかされたら分からないだろう。当麻の父や島田が認知症を疑わせる行動を取るが、当麻の気持ちが分かり、辛い。親に電話しても出てくれなかったり等々。次巻は面白く読める事を期待。☆彡台風接近雨の実家にて読了。2020/10/10
Hitoshi Mita
33
医療問題は際限なく有るもんだね〜お医者様だって人だからパーフェクトとは言えない。だからこそベストを尽くすのは当たり前と一般人の僕は思ってしまう。それは世の中の人達も同じ様に思ってることだろう。でもお医者様にも病気の親や亡くした恋人もいるだろう。当麻先生の母親の危篤を聞いても人の命を救う事に向き合う主人公。その心はどんなだろう。僕だったら平気ではいられないだろう。この先が気になる。2014/11/21
ichi
27
【図書館本】当麻と翔子の関係が少し進展に少しホッとしました。甦生記念病院の島田院長が認知症となるし、手術ミスによる訴公問題。医師や看護師が次々に辞めていき、病院の存続危機…。この先どうなるのか?次巻が最終巻なのでハッキリとなるでしょう。2017/10/25