ガガガ文庫<br> ジャナ研の憂鬱な事件簿 4

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ガガガ文庫
ジャナ研の憂鬱な事件簿 4

  • ISBN:9784094517484

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内容説明

彼女はもうジャナ研に来ないかもしれない。

彼女はもう、ジャナ研に来ないかもしれない――。新鋭が書く、爽やかで切ない日常系ミステリー第4弾。

写真部から、金賞を獲得した被写体の金魚が盗まれた。居合わせたジャナ研の面々は、真犯人を見つけようとする。(「金魚はどこだ?」)
介護施設で、とある老人の部屋が荒らされた。啓介は手がかりを探るうちに、あまりにも切ない真実にたどりつき……。事実の公表を巡って真冬と意見が分かれるが、互いにどうしても引けず、そのままぎくしゃくしてしまう。(「スウィート・マイ・ホーム」)
真冬がジャナ研の部室に姿を見せなくなってから1か月以上が経った。交通事故に遭ったユリもしばらく学校を休んでいる。そんなとき、啓介はA棟の空き教室で「女の幽霊を見た」と後輩から助けを求められる。 (「ジュリエットの亡霊」)

身のほどを気にして、傷つかない道を選ぶのは間違っているのか? 綺麗なだけではない真実を暴くのは、正しいことなのだろうか?
真冬の卒業を数か月後に控え、人間関係が大きく動く第4弾!

※「ガ報」付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
互いに意識しつつも大きな進展はないジャナ研の啓介と真冬。次々と鮮やかな推理で事件を解決し多くの人を救ってゆく啓介に真冬がとある提案をする第四弾。盗まれた写真部の金魚、介護施設でとある老人の部屋が荒らされた理由、そして空き教室で後輩が見た幽霊の正体。啓介が次々と謎を解き明かし向き合ったことで救われた人たちがいて、彼に対する期待が高まっていったからこそ顕在化した真冬との意見の対立があって。そこに思わぬ誤解も重なったりで、ここから啓介が自分の想いにどう向き合うのか、どう行動を起こすのか次巻を早く読みたいですね。2018/08/18

まりも

30
互いに意識しつつも距離は変わらない啓介と真冬の関係に変化が生じるシリーズ第四弾。事件もほろ苦いが、2人の青春模様もこれまたほろ苦い。前回少し縮まったかと思った距離が考え方の違いからすれ違い、また距離が開いてしまった。真実を明かしていけば行くほどに浮き彫りになっていく2人の意見の違い。啓介を信頼しているからこその意見の対立に誤解が重なる事で事態はどんどんと苦しい方向に進んでしまった。果たして2人の関係は修復することが出来るのか。次巻は一歩を踏み出す勇気が試されそうだ。2018/08/23

harupon

21
4巻目。「金魚はどこだ?」「スイート・マイ・ホーム」「ジュリエットの亡霊」2話目の介護施設での事件、推理お見事だった。入居者のラジオが何者かに立て続けに壊される器物損壊事件。幸い元エンジニアの入居者さんが善意で直してくれた。もう一件、リクレーション中に入居者さんの室内が荒らされていた。犯人は何かを探して見つからなかった様子。啓介の推理、スカッとする。次は最終話。面白いのに、5作で終わりなのね。もっといっぱい続けて欲しい。2022/07/09

しぇん

18
推理の結果に対するスタンスで対立してしまった主人公とヒロイン。更に勘違いまで加わってしまってと今迄と違う引きになってしまっているので、続きが気になりますね。まぁ人の真実に口を出すというのは重たいものだから主人公の気持ちの方がわかってしまいますね。結果幸せになれるとも限りませんし…2018/08/27

ソルト佐藤

14
実はこれはイヤミスではないかと思ってきた(笑 本格ミステリとして、だんだんとレベルアップしている感。創○の人、よねぽ先生みたく捕まえて、ブレイクさせてあげて(笑 個人的には「金魚はどこだ?」が2重底で好き。「ジュリエットの亡霊」はなんだかハルチカみたいなところもあり、他の作品の影響度を払拭するともっと化けるかも。2019/05/02

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