ガガガ文庫<br> ジャナ研の憂鬱な事件簿 2

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ガガガ文庫
ジャナ研の憂鬱な事件簿 2

  • ISBN:9784094517033

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内容説明

爽やかな筆致で贈る日常系ミステリー!

軽音部の歌姫を付け狙うストーカーを撃退するため、ライブ会場に張り込んだ啓介たち。警備体制は完璧だったはずなのに、ストーカーはひそかにライブ会場へと侵入していた……彼は一体どうやって鉄壁の警備をかいくぐった?そして会場内に残された真冬たちの安否は? 人質をとってナイフを振り回すストーカー相手に、啓介の策略と推理が冴える。(「耳なし芳一の夜」)
ユリの姉は、容姿に恵まれたテレビ局の新人アナウンサーである。そんな彼女のもとに、ある日奇妙な手紙が届いた。啓介はユリに頼まれて、その手紙の送り主の本当の意図を突き止めるため推理を始める。そして周囲の力を借りながら辿り着いた真実は、暗く、救いようのないものだった……(「手紙」)
 とある放課後にジャナ研を訪れてきた、一人の女子生徒。彼女こそ、かつて啓介が脚本盗作事件の犯人として糾弾した島原祐樹の実の妹だった。彼女の言葉をきっかけに、啓介は『キマイラの短い夢』という演劇作品をめぐる騒動の再調査を決意する。そして当時の関係者に話を聞くなかで、意外な新事実が判明する……(「キマイラの短い夢」)
青春の光と影と謎をめぐる、日常系ミステリー三篇を収録。

※「ガ報」付き!

※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

43
先輩も卒業し真冬と啓介の二人になったジャナ研に再び身近な事件が持ち込まれ、同級生の妹により啓介の苦い過去が暴露される第二弾。軽音部の新たな歌姫を付け狙うストーカー、ユリの姉が受け取った奇妙な手紙の本当の意図、かつて中学時代に啓介が糾弾した脚本盗作事件の真実。今回もまた事件を解き明かしていった先には複雑な思いの吐露があって、ほろ苦いけれど今はそれを受け止めるしかなくて。真冬の夢や進路も明らかになってお互いのことを知るようになってはいても、周囲が思うほどは進展していない二人の今後が気になりますね。続巻に期待。2017/10/18

まりも

37
過去と向き合う第二弾。ストーカー相手に啓介の知略が光る「耳なし芳一の夜」など3つの短編からなる話。うん、今回も面白かった。幕間がいい具合に効いてましたね。人間というのはその時々で様々な感情を持っている。そんな当たり前の事を暗すぎず重すぎずの丁度いいバランスで描いた内容になっていたと思う。3編全てスッキリとした結末では無いけど、暗い真実に立ち向かい目を背けまいとする彼らの姿はとても印象に残りました。白身魚さんのイラストも相変わらず素敵。氷菓っぽさは拭えんけど、これからも頑張って欲しい作品です。2017/10/18

harupon

29
シリーズ2。「寄稿文」「プロローグ」「耳なし芳一の夜」「手紙」「キマイラの短い夢」「エピローグ」。「手紙」の謎解きがすごかったな、うんうん、そうだったのかと…。ストーカー騒ぎ、ほんと恐い。「キマイラの短い夢」なんか謎が深い。少しづつ少しづつ解かれていく。このシリーズ面白い!2022/07/04

まるぼろ

24
さて今巻は良太郎のバンドの新ボーカルへのストーカー撃退とその事件の真相についてと、ユリの姉が持っていた手紙から紐解く真相、それに啓介の過去のトラウマに関する事件の真相について…の三編です。敢えて共通するワードを探すと、才能と…という事になるんでしょうかね。個人的にはやはり最後の「キマイラの短い夢」が一番印象に残りました。謎の部分よりも桑名先生と啓介との図書館でのやり取りや最後の愛那への報告が啓介の贖罪の様に思えて印象に残ったな、と。次巻も出来るだけ早めに読めればいいなと思っています。2019/08/29

しぇん

22
短編連作になっており、そのうちの一本は主人公の過去に直結している話になっておりますね。どの話も読み終わった後にほろ苦いものが残る感じになっていますが、事件が起きている以上すっきり終わらないのが殆どなんだろうなと思ったり。最後の話の主人公が幻視した風景がなんとも物悲しかったです。まだ続くとよいですが。2017/12/05

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