内容説明
蕎麦を打つ手に、力が籠る。柔らかだけれど、こしのある蕎麦。その蕎麦が、大切な人たちと結びつけてくれた。しなやかだけれど、決して途切れない縁を――。そう料理に感謝する縄のれんの女将お園を、かつての店の居候里江が訪ねてきた。再会を喜び合う二人。そんな中、常連の吉之進のはとこという娘が、お園を目の敵にし始めて……。心づくしが胸を打つ絶品料理帖。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
36
お園と吉之進の問題も片付いて大団円風になったのでこれでシリーズ終了かな。すっきりしたシリーズだったのでこれはこれでいいかも。このシリーズに登場するお料理は白い御飯に合うものが多かったので、あまり白い御飯が好きではない私には作る意欲が持てなかった。2019/11/02
メルル
22
謎の戯作者の書楽による、河豚料理屋への営業妨害。書楽は一体何者?お園には恋のライバル登場?そして、今回の炊き出し料理は如何に。なんだか綺麗に纏まっているのでもう終わってしまうのではないかと少し不安。河豚料理を炊き出しで頂けるなんて羨ましい。この物語は本当に美味しそうな料理が次々と登場して困る。鮟鱇のどぶ汁は大好物。思い出しただけでお腹がなりそう(笑)2018/03/15
たんぽぽ
20
相変わらず美味しいもの満載。 恋敵の登場で気を揉んだおかげで、お園と吉之進の関係も前進。定番展開が心地よいですね。2018/04/09
ごへいもち
16
読み終わって満足感はあまりない2023/01/27
一五
14
美味しい物と、男女……。楽しそうではある。でもグルメをからめたの、ちょっと飽きたな、妖怪あやかしもだけど。何読めばいいんだ?2020/02/14