内容説明
遂に魔導具の祖ジーリンの元へ辿り着いた幹人たち。彼女によると、現在この世界は崩壊に向かっており、それを食い止めるための研究中らしい。しかし、そこへ彼女の研究を妨げる極等冒険者が現れる! そしてその相手をザザが務めることになり、幹人たちはザザのために“最強の武器”の製作に取りかかる。果たしてオオヤマコウセンはジーリンに迫る脅威を取り除き、世界崩壊を止めることができるのか!? 高専生たちの普通じゃない英雄譚、衝撃の終幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mu@芒羊會
13
最終巻。魔法を科学する物語はとても楽しかった。高専生の熱量とワイワイ議論する様がとても気持ちいい。最終巻では悲壮な別れが待っている展開に苦しかった。でも彼らは不可能を可能にしてきた高専生。きっとどうにかしてくれると願っていた。だから最後まで読んでホッとしている。うん、よかった。ただ想像していたのとは違った。彼らのことだからみんなで議論して寝る間も惜しんで膨大な実験を繰り返すのだと思っていた。ラストの描き方はちょっと残念。やっぱりちゃんと照治がみんなに再会する場面を描いて欲しかった。それがあれば最高だったな2018/08/30
た〜
13
話はバカップル成立から始まる。直前に読んだ本も、バカップル成立の話だったな。そして、話は核心に迫るのだが、その核心がやたらと壮大で、なのにその解決は、他の話が進んでいるうちになんの話題もないまま他の事件に掛かっているうちに解決してしまうのであった。2018/08/04
tachibana
8
ボロボロ泣いてしまった.最大の問題が特に描写されることもなく物語の裏で順当に解決するのがらしくていいですね.2018/08/12
yraurb
7
いやあ…面白かった。高専生らしく意地と発想と執念でピンチを切り抜け道を切り開いてきた主人公達がいよいよ自分たちの世界へと帰れることに。だが…という展開。その「だが」が十分に無情で難易度ルナティックで良かったし、そもそも召喚された理由と帰れる方法がある理由がきちんとつながっていて、このゴールに向かって物語自体もきちんと走っててというのが本当に気持ちよかった。そしてキャラもみんなそれぞれの気持ちや決意があったし。ほんとに面白かった。作者さんにはぜひ全くの新作を期待しております。2018/09/11
真白優樹
7
魔導具開発の祖から召喚理由の真実を聞く中、その妨害の為に最強の冒険者達が迫る最終巻。―――残る者と帰る者、離れていても同じ思いがあるから、きっといつか。全ての真実が明らかになる中、幹人や照治達がそれぞれの選択を為す今巻。高専生だからこその最後の問題への解決方法、そして各自が選んだ自分の進む道。でもきっと会える、同じ思いを持っていれば。彼等の選択、そして涙に胸が熱くなり涙腺に熱いものがこみ上げる最終巻、再び巡り合い、そして新しい出会いで新しい物語はここから始まる。いつも何度でも。 うん、最高に面白かった。 2018/08/08