文春文庫<br> 名画の謎 旧約・新約聖書篇

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文春文庫
名画の謎 旧約・新約聖書篇

  • 著者名:中野京子【著】
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2018/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167905781

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内容説明

「アダムにはないはずの臍が絵に描かれているのは?」「イエスが12月25日生まれとは聖書のどこにも書かれていない!?」「磔刑にされたイエスが見た光景とは?」。旧約・新約聖書に登場する様々なドラマと絵画の世界を深く楽しく解説。矛盾までが絵の魅力となることを解き明かす驚きと教養に満ちた一冊! 人気の『名画の謎』シリーズ文庫化第二弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

119
私を含め多くの日本人がキリスト教からみて異教徒ということになる。それより微妙な立場であるユダヤ人。旧約聖書はユダヤ教の聖典で、新約聖書はキリスト教の聖典。でもイエス・キリストはユダヤ教徒だったんじゃないの?などという素朴な疑問は門外漢には永遠にわからないだろうが、中野京子女史はそこら辺の異教徒のモヤモヤする気持ちを汲み取って、西洋人の見方を絵画を通じて紹介してくれていて読んでいて共感しきり。旧約聖書をモチーフにした絵画9作品と新約聖書に関する絵画12作品を中心に、映画、文学作品の蘊蓄も含めて述べています。2022/09/21

はたっぴ

113
これまで国内外の美術館を巡り宗教画をいくつも観てきた。クリスチャンの親友に誘われて教会に出向いたこともある。しかし聖書の教えの本質がわからず、歴史や系図もその場しのぎの理解で過ぎてしまった。西洋画の美術展では欠かせない題材なのに…と思っているところで出会えた珠玉の一冊。堅苦しさはなく、砕けた文章に著者の配慮が感じられて自然体で楽しめた。チビ甥っ子は艶々した裸体に釘付けとなり、もう1人はゲームやドラマで知っている名前だと興奮気味。野口氏の解説にもあるが〝面白くてためになる〟この2つの条件を満たす作品だった。2017/05/07

優希

101
面白かったです。宗教画の解説ですが、そこに秘められたドラマ性と世界を掘り下げていて興味深く読めました。日本人には馴染みの薄い聖書の話と絡めながら紡がれる絵にまつわる話に引き込まれます。作者の突っ込みどころもそうくるかというユーモアを感じました。名画の美しさと独特の毒気のある語り口。実際に見た絵もありましたし、聖書の世界を芸術面から見ることで新鮮な気持ちになります。2016/07/22

青蓮

61
旧約・新約聖書を順に追いつつ、西洋絵画を当時の時代背景を絡めながら解説されたもの。こぼれ話つきで平易且つさっぱりとした文体なので、分かりやすく大変読みやすいのが良かったです。面白く読んでいて飽きない書き方でしたね。内容的に浅すぎず深すぎないので初心者向けかも。宗教史や世界史、宗教画を含めた美術史に興味ある方にオススメです。「ダ・ヴィンチ・コード」「バチカン奇跡調査官」が好きな方は好きかもしれません。2018/04/14

おさむ

47
仏教徒である私たちから見た宗教画のおかしな?点や、聖書にまつわるトンデモ薀蓄のアレコレが紹介されており、純粋に楽しめます(不謹慎ながら、笑えます)。宗教画は色々な機会に鑑賞した経験があったので、それぞれの絵画の含意がわかってとてもためになりました。聖書の入門書として位置付けても良いかも。ただ、あとがきで中野さんご自身が指摘されているように、八百万の神を信じる日本人のほうがキリスト教徒からみたら、よっぽどおかしな民族なのかもしれませんね笑。2016/11/08

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