祥伝社文庫<br> Shelter(シェルター)

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祥伝社文庫
Shelter(シェルター)

  • 著者名:近藤史恵
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 祥伝社(2018/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396333065

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内容説明

“人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?”これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるように東京に来た江藤恵(めぐむ)は、いずみと名乗る謎めいた少女と出会う。「殺されるかもしれない」とすがってくる少女にいつしか妹の面影を重ね……。愛し合い傷つけ合う若者の心に染みいる異色のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yanae

86
合田先生シリーズ3作目は長編で恵が主役。恵と小松崎の視点で物語が進んでいきます。二つの視点が最後につながる…という構成は個人的に好み。謎めいた少女を恵が「ひろう」ことで始まる話。謎めいた少女の正体は?恵はだいぶ危険な目にあうけど、安定の合田先生がいるので、安心して読みました。今回は先生の弱みも知れたけど(笑)恵の過去も今まで以上に具体的になり辛い部分はあった。けど、妹とのわだかまりも今回の件で少しとけたのでは。小松崎と歩の仲も深まったかな。この後シリーズが出ていないらしいので淋しい。続編希望!2018/02/13

りゅう☆

74
妹歩を傷つけない為に家を出た姉恵。東京で「殺されるかもしれない」と言ういずみと出会う。赤の他人なのになぜか放っておけない。何も知らないでは庇えない。いずみに語る恵の過去が痛ましい。生きるため、孤独から避けるため受け入れなければならない辛さ。それ故、妹との決別。小松崎は歩の心を救いながら恵を見つけることができるのか。恵に忍び寄る危険。やっぱり頼りになるのは力先生。彼の過去も弱みも知り、ますます施術してほしいと思う。みんな彼の言葉に救われる。力先生、小松崎、恵歩姉妹、いずみ。これから穏やかに過ごせますように。2023/04/02

カナティ

50
整体師・合田シリーズ3作目。「カナリヤ」「茨姫」から間を取って読みましたが、3作目になっても面白さは相変わらず。読み始めたら先が気になって止まりません!今作でも恵、歩の姉妹の過去や心の傷、痛みなどが明らかになっていきます。恵が出会った謎の少女が気になって一気読みでした。今作以降は続きが出ていないとのことですが、いつかまた出会えたらいいな、と願わずにはおれません。2013/04/05

KAKAPO

46
整体師<合田力>シリーズなんて、整体師が探偵役の推理小説?と思ってしまうが、やはりこの物語の主役は、様々な過去を引きずる女性たちだ。現実の女性たちの多くは、彼女たちほど重い境遇に置かれていないだろうけれど、彼女たちが時として自分で自分を傷つけようとしてしまうほど苦しんでいる状態から、他の誰かに手を差し伸べることによって生きる力を取戻して行く過程は、現実の女性たちに勇気と希望を与えてくれるのではないだろうか?彼女たちの周囲に現れる愚かな男性たちと頼りないが誠実に生きようとする小松崎の対比にも考えさせられる。2014/08/22

たーさん(^-^)

45
シリーズ物とは知らずに読みましたが、特に前作を読んでないから分からないこともなく読めました。 合田整体先生シリーズらしいですが、小松原さん、恵さん、恵さんの妹の歩、の章で視点もそれぞれに書かれてました。 謎の少女を助けた恵。恵にも妹との確執があって謎めいていました。 読み進めていくうちに謎の少女リオの事は分かったけど、姉妹の確執が解けたのかは最終的には??って感じだったけど、まあ面白い作品だったと思います。2017/05/18

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