内容説明
算術家として身を立てるため、「天文方」の採用試験を受けることを決意した柏木新助。与えられた課題は、ひと月後に起こるとされる月蝕の正確な予測だった。偶然再会した旧友の俊芥とともに、その課題に挑むことにした新助は、北城家の庭に自前の観測機器を持ち込み、さっそく月の満ち欠けの記録を取り始めるが、ボヤ騒ぎが起こるなど、何者かに観測を妨害されてしまう。静かな感動を呼ぶ、大注目の新鋭のシリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
10
勝弘が帰ってきたために居場所がなくなった新助は下男のような仕事をしながら算術を続けている(八重奥様の気持ちも分かるけれど、納得のいかない流れだ)。居場所を作るために新助は「天文方」の採用試験を受けたが古い友情に流されて…。暦作りが土御門家から幕府に移行する時期の話だが、天文学の内容がハードで算法本としてはきつかった。「算法」より「純情」の比重が大きい今作だったかも。2018/05/11
ふぅ
4
続編は天文に関する内容。まだまだ勝弘はやらかして全く!と怒りさえ。新助の旧友も登場したり、でもあの悪党はしぶといなあ。新助と父の過去が気になるので、続編へ。2019/09/21
豆狸
1
そんなに好きなストーリーではないんだけど、新介君の行く末を見たいので次も読もう。2018/12/26
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