内容説明
ある夏の夜、天才として誉れ高い歌人の希家は、都大路で馬に乗った首なし武者と遭遇し震え上がる。背筋の凍る体験を聞いた怪異譚好きの少女・陽羽は、目を輝かせて死霊の正体を探ろうと密かに調査に動き出す。亡霊に怖気づく希家は、鎌倉からの客人の警護に陽羽を同行させるが、その夜道でまたもや首なし武者に襲われ……。亡魂の真相とは? そして死霊退治は成功するのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
48
物語の時代設定が平家滅亡の後で主人公の希家は定家がモデルなだけあって、今回の話はどっぷりと平家物語に絡んだものだった。先月から平家物語づいている私にとってはとってもタイムリー!ラストはまさかの展開に。史実や古典を題材にしていると面白いな。このシリーズ、平家物語周辺の時代背景に詳しくなったらもっと楽しめるのでは…?!次巻も楽しみだ。2019/06/11
葵@晴読雨読
27
面白かった。時代背景が解ればもっと読みごたえがあるかも。1巻読んでないから1巻も読みたいし3巻も読みたい。2019/09/14
み
26
戦はヤですねぇ、鎌倉と京の駆け引きも。今作は、政治的な感じで、怪奇は弱めでした。巴御前って、何年振りに目にしただろう、そもそも子供の頃に、何で知ったんだろか?2022/01/02
ショコラテ
20
軽い気持ちで読んでいたら、まさか最後に大姫と義高の悲恋で涙ぐまされるとは…。希家が主人公だと思っていたが、今巻の主人公はむしろ陽羽。彼女の前向きで陽性なところが好ましい。寂蓮、これ以上おかしなことにならなきゃいいけど。可哀相な結末は見たくない。2020/01/14
葵@晴読雨読
20
3巻を読む前に再読。面白かった。2019/10/29