内容説明
日本の「リベラル」はデタラメ? 世界標準から大きくかけ離れた日本独自の奇怪な思想である! 太平洋戦争の総括、憲法9条、従軍慰安婦問題、雇用・労働問題……あらゆる局面で高らかにあがる“リベラル”な人たちの声は、どうして政局に反映されないのか? 「リベラル」談義に慣れている人にも、そもそもそれ何よ、と思っているあなたにも分かりやすく、ベストセラー作家がズバリ提言!
目次
はじめに 「リベラル」が嫌いなリベラリストへ
Part0 「リベラル」の失敗 「沖縄『集団自決』裁判」とはなんだったのか
Part1 不思議の国のリベラリズム
Part2 日本人の働き方はこんなにヘン
Part3 テロと宗教
Part4 素晴らしい理想世界
EPILOGUE まっとうなリベラリズムを再生するには
あとがき
文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナカ電子出版
19
人間社会が持つ問題から文化的側面を橘玲さんの視点で書かれた内容です。もしも著者がお友達なら多分毎日会うと少ししんどいので一年1回か2回ぐらいしか、あまり会いたくないですが。書かれている内容は正論です。しかし私は正論であっても少しだけオブラートに包んで提供してくれるお友達が大好きです!2018/12/09
ステビア
16
週刊誌コラムの単行本化。時事評論2021/03/20
紫砂茶壺
9
自称リベラル、実質は左翼の成れの果ての主張は、なぜうさんくさいというか多数の支持を得られないのかについての本。端的に言えば「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」で、同じことでも異なる基準で処理しようとするところにある。そして独善的なイデオロギーが最初にあるために、それに合致しない事実の存在について、左翼は意図的に無視を決め込むので首尾一貫した論理立てになっていない。安倍晋三が嫌いというだけで「アベ政治を許さない!」とか叫んでたらそりゃ共感も得られんわ。もうリベラルと称するのやめてほしい。2019/05/18
駄目男
8
ところで共産党は憲法第九条の絶対護持の立場をとっているが、昭和21年の憲法改正草案の衆議院本会議の審議で野坂参三議員は反対の立場をとっている。「我国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする、それ故我が党はこの憲法に反対する」と明言している。つまり今とは逆な発想をしていたことになる。それがいつの間にか、反対から賛成になってしまった。思想哲学が世界情勢や国内世論の動向に拠って変わるのは分らぬわけではないが、戦争をしないというのは敵が攻めて来た時に自衛隊は直ぐ手を挙げて降伏するということかよく分からない。 2019/12/30
かわかみ
6
リベラリズムの考え方について掘り下げた本かなと思ったのだが…。序章の沖縄戦に関する、現地メディアの報道と曽野綾子氏の取材にもとづく著作との対比は参考になった。だが、後に続く時事について著者の私見を述べた諸章の内容は首をひねる点も多々ある。著者の経済政策の評価や、文化的問題への経済学の援用の仕方など違和感を禁じ得なかった。著者のリベラリズム観には首肯できる点もあるけれど、どうも抽象的な経済人としての自由のようである。ある意味、著者が浮いて見えるのは彼自身が知識社会、グローバリズムでうまくいった人だからか…。2024/10/11
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