内容説明
人気刑事映画のロケ現場で出た本物の死体。夢と現のはざまに消えた犯人を追え! 警視庁地域総務課の楠木肇(くすき・はじめ)は、普段はほとんどやる気のない男。しかし、事件となると意外な才能を発揮する。楠木が所属する特命班「FC(Film Commission)室」には、地域総務課、組対四課、交通課から個性的な面々が集まっている。FC室が警護する人気刑事映画のロケ現場で、潜入捜査官役の俳優が脚本通りの場所で殺された。新署長率いる大森署、捜査一課も合流し捜査を始める警察。なんとしても撮影を続行したい俳優やロケ隊。「現場」で命を削る者たちがせめぎ合う中、犯人を捕えることができるのか。人気シリーズ「隠蔽捜査」の戸高刑事も登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
173
やはり今野先生の作品の読みやすさは相変わらずピカイチです。シリーズ2作目ですが、いい意味で繋がりをあまり意識せず、どんどん読み進めていけるので、ストレスがありません。人気刑事ドラマがモデルになり、その撮影現場にて不可解な殺人が起き…と、なかなかバタバタ感があり、スピーディーでした。『隠蔽捜査』シリーズの名物刑事「戸高」さんも登場し、期待を裏切らない活躍を見せてくれました。あの名物署長の後任もこれまたなかなかインパクトのある方が就任したみたいで、今後もこういったスピンオフ的な感じで活躍を読めると嬉しいです。2018/06/21
いつでも母さん
168
大森署だし、戸高だし・・だがしかし、想像を超えた軽さでアッサリと読了に至りました。大森署の新しい署長にみんな持ってかれていたということで・・2018/05/14
初美マリン
115
会話の中に前大森署長が出てきたことと戸高が、脇役出たことがすくいだった2020/02/20
ノンケ女医長
106
竜崎警視長が去ったばかりの、大森警察署。新しい藍本署長が描かれ、貝沼副署長もいるし、佐治係長や戸高もいて、これはもしかして隠蔽捜査シリーズ・スピンオフの長編ではないかとわくわくして読み始めたが…。まあ、警察小説の大ファンが詠むと、どうなんだろう。有名人が署に来たり、サインをねだったりする描写は、個人的には少し残念な気持ち。小説の主役は、大物俳優ではなく、警察官であってほしいと私は思う。2023/11/20
雅
94
ゆる〰️い会話のコメディ作品。浮かれる幹部や、何言ってるのかわからない助監督が面白い2019/02/23
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