新潮文庫<br> 想いの軌跡(新潮文庫)

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新潮文庫
想いの軌跡(新潮文庫)

  • 著者名:塩野七生【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2018/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101181431

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内容説明

地中海はインターネットでは絶対にわからない。陽光を浴び、風に吹かれ、大気を胸深く吸う必要がある――。単身ヨーロッパに渡り、思わぬきっかけで作家デビューを果たして半世紀。歴史的大ヒット作となった『ローマ人の物語』誕生秘話から、日々の暮らし・ライフスタイル、忘れがたき友人たちへの想い、遥かな地より祖国に宛てた手紙、仕事術まで。折々に綴った珠玉のエッセイ、その集大成。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

459
『ローマ人の物語』第1巻を途中リタイアして以来かもしれない。以来、読みこなせなかった作家さんとして敷居高く、読メ上でも『ローマ人』を着々と読んでらっしゃる読み友さんいらっしゃると、それだけで一目置いてしまうほど。今作は編集さんが国会図書館でかき集めて来た(ものすごい労力だと思う)という、本にはならなかったエッセイを纏めたもの。エッセイといっても、交友関係にヴィスコンティやら高坂正堯やらが出てくる時点で、すでに雲上の女性。改めて、ヨーロッパ史(名前で挫折しがち…)を学び直したい、と感じた。2019/10/26

KAZOO

110
これは塩野さんのさまざまなメディアに発表されたものを担当の編集者が見つけてきてお膳立てをしてくれたようで、塩野さんも自分の印税はやすくしてもいいということで400ページを越える本で値段もお得な感じです。1970年代から最近までのさまざまなエッセイなどで、結構サッカーにも興味を持っていらっしゃったり、法王を選ぶコンクラーベについてのものが興味深く読ませてもらいました。普段着の塩野さんを知ることができます。2018/02/15

優希

84
塩野さんの普段着の姿が見えたようでした。単身ヨーロッパに渡り、そこから想う徒然から、塩野作品に引き込まれる理由がわかったような気がします。2018/04/07

nemuro

47
いつだったか、日本の高校生たちに講義している番組を偶然観た(たぶんNHK)。まさに歯に衣を着せぬ物言いが小気味良く、世代間のギャップも感じさせない姿を見てから、俄かに興味が湧いてきた作家である。『ローマ人の物語』をはじめ壮大な作品が多いらしく、まずはエッセイ集からと読んでみた。タイトルにもあるとおり「1975年~2013年」の間、『文藝春秋』などの各誌に掲載されたエッセイ(というのか随想)が5つの章にまとめられていて、なかなかの読み応え。長くイタリアに住んで外から日本を憂うる想いがヒシヒシと伝わってくる。2021/04/01

金吾

35
○歯に衣着せぬエッセイです。範囲が幅広くまた経験や思考を裏付けとした視点は気付かされない部分もあり良かったです。「イタリアの旅、春夏秋冬」「祝辞」「追悼、高坂正堯」「信長の悪魔的な魅力」が特に良かったです。2023/06/26

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