内容説明
第34回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。「天下の台所」として活気溢れる幕末の大坂を舞台に、町奉行所の心優しい青年同心・鳳大吾と、梓巫女見習いの活発な少女・お駒が手を組み、数々の事件を解決していく。町の風物に根ざしたユニークな謎と、事件の中で明かされていく庶民の人情が、心を揺さぶる一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつこ
18
目の見えない梓巫女見習いのお駒と同心の大吾が殺人事件や日常の謎系ミステリーの連続短編集、シリーズ1作目でデビュー作品。読んでいると男性作家という雰囲気を感じさせない人情の機微が描かれていた。表紙のイラストがイメージ通りだ。2019/11/14
ホシナーたかはし
8
イラストに惹かれて購入、大正解!江戸時代の大阪奉行所の話で、大吾とお駒のかけあいが面白くて好きです。NHK辺りでドラマ化希望!したら大吾@鈴木亮平さんかな。2018/06/11
夏月
4
表紙をよく見てなかったから、お駒の設定にびっくりしてしまった。よく見ろだよね。まだまだ見習いだからかもしれないけれど、お駒が盲目である設定の必要性が弱いなぁ。それよりも、他人の話をうまく引き出せる、ってところを強調したほうが良かったのでは。ただ、盲目である事から事件の端緒がつかめる話もあるので、これでいいのかな。時代考証がしっかりなされ、とても読みやすいわこの作家さん。お駒の目がどうなるのか次巻ではっきりするのかな。読もう。2018/05/20
一五
3
違和感のない大阪弁で読みやすい。辣腕?大伍、ずいぶんいい相方に出会ったな2019/06/15
くりっちぃ☆
3
高田郁さんの推薦文ひとつで手に取った。 町奉行の同心と目の見えぬ梓巫女との大阪謎解き物語。 殺人事件などもあるが展開はほろり、ほんわりと優しい人情物らしい展開。 凸凹コンビの仲も少々気になる作品でした。 シリーズ刊行とのことで、来月も読んでみようと思う。2018/05/24