竹書房文庫<br> モーセの災い 上

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竹書房文庫
モーセの災い 上

  • ISBN:9784801915107

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内容説明

歴史から学ばざる者は、それを繰り返す運命にある──

〈古細菌〉と謎のウィルスが
現代に〈十の災い〉を引き起こす──
〈シグマフォース〉が旧約聖書“出エジプト記”の謎を追う!

全世界で日本でベストセラー! シリーズ最新作!

十の災いが本当にエジプトに起きたのだとしたら、
それが再び、今度は世界規模で起きることがありうるだろうか?
その質問に対する答えは、恐ろしいことに……「ありうる」だ。
――ジェームズ・ロリンズ

アフリカで発生した奇病と、
地球温暖化を食い止めるための夢のエネルギー網──
一見、無関係なような二つの要素が絡みながら、
舞台は、灼熱の砂漠やジャングル、そして極北の地へ!

★巻頭に『モーセの災い』前日譚にあたる、セイチャン&コワルスキ登場の短編『クラッシュ・アンド・バーン』を特別収録!

〈あらすじ〉二年前にアフリカの砂漠で行方不明になったハロルド・マッケイブ教授が半ばミイラ化した状態で発見され、その死体から謎の病気が広がる。シグマフォースのペインター・クロウ司令官は旧友のサフィア・アル=マーズから調査を依頼されるが、サフィアも何者かに拉致されてしまう。グレイ・ピアース、セイチャン、ジョー・コワルスキは、教授の娘のジェーン、教え子のデレク・ランキンとともにスーダンに赴き、旧約聖書の出エジプト記の「十の災い」を研究していた教授の資料から病気の原因と治療法の発見を試みる。サフィアの奪還を目指すペインターは、彼女が極北の地のオーロラ・ステーションにいることを突き止める。施設を運営するのは発明家ニコラ・ステラを崇拝する実業家サイモン・ハートネルだった。


◆歴史的事実から──出エジプト記と十の災い
モーセによってエジプト人にもたらされた十の災いを科学的に説明しようとの試みは、これまでにも数多く行なわれている。言うまでもなく、この問題に関する本書の記述のほとんどは推察と憶測によるものだが、科学的な検証にも基づいている。例えば、約三千五百年前に起きた地中海の火山テーラの噴火は、人類史上最大の規模であったと考えられている。それだけの規模の噴火に伴う火山灰が引き起こした大気および気候の変動は、かなりの影響を及ぼしたと思われる。それによって赤道付近にもオーロラが発生したのだろうか? 二〇〇六年のアラスカの火山オーガスティンの噴火は、噴煙中に大規模な雷が発生したことから研究の対象になった。その威力はオーロラに影響を与えるほどであったと言われている。

著者について
[著者プロフィール]
ジェームズ・ロリンズ James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『イヴの迷宮』などを経て、2019年1月にアメリカで刊行予定の最新作“Crucible” に至るまで、シリーズは十三作(『ウバールの悪魔』も含めると十四作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した元兵士のタッカーと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)も、『黙示録の種子』、『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

[翻訳者プロフィール]
桑田 健 Takeshi Kuwata
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。主な訳書に『痛いほど君が好きなのに』(ヴィレッジブックス)、『すべてはゲームのために マイ・ストーリー』(ソニーマガジンズ)、『マギの聖骨』『イヴの迷宮』などの「シグマフォース・シリーズ」、『THE HUNTERS ルーマニアの財宝列車を奪還せよ』、『THE HUNTERS アレクサンダー大王の墓を発掘せよ』、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』(以上、竹書房)、『オバマノミクス-「持てる者への優遇の経済」から「持たざる者への思いやりの経済」へ』(サンガ)、『地球 驚異の自然現象』(河出書房新社)がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

161
待ちに待ったシグマフォース。前半は少しこじんまりして、科学解説に気合がはいているが、アクションは少し控えめ。トンデモ科学ギリギリの絶妙なラインは健在。サブマシンガンやアサルトライフルが混在すると弾丸とか融通しにくくないかな・・とか余計なことを考えるも、やっぱり読んでて楽しい。本編の前に短編が着いているのも良い。下巻にも期待。エピソードゼロ「ウバール・・」の、あの人が久々に登場する。2018/07/18

KAZOO

121
ロリンズのシグマ・フォースシリーズの最新刊です。やはりページをめくる手が止まらずあっという間に読んでしまいました。このシリーズは本当にただ単なる活劇ではなく歴史的なことや生化学的なはなしも盛り込んで好奇心を満たしてくれます。最初から手に汗握る感じです。また敵が結構強そうなのも読んでいて力が入ってきます。2018/07/06

Richard Thornburg

38
感想:★★★★  シリーズ第11弾です。  今回も本編の前に『クラッシュ・アンド・バーン』なる短編があり、コワルスキ&セイチャンの異色コンビのドタバタを楽しめます。  相変わらずセイチャンはクールでカッコいいんだけど、私は不器用なコワルスキが好きかな。  本編の舞台はアフリカ。  二年前にアフリカの砂漠で行方不明になった考古学者がミイラ化した状態で発見され、その死体から謎の病原菌が拡散してパンデミックに発展する。  2020/02/16

トムトム

36
ミイラから太古の細菌が目覚める!古細菌は古い細菌という意味じゃなくて、現在とは状況の異なる初期の地球、高熱だったり強酸性だったり強アルカリ性だったり硫黄があったりの極限環境。こういう環境で現在生きている細菌が初期の地球で生活していたんだろうなぁという事で古細菌と名付けたと、誰かに習った気がする。古い細菌という訳ではないよ!と念を押された。2020/04/01

28
コワルスキさんとセイチャンのコンビが、凸凹というか面白い^ ^古細菌の感染って、今の現実に重なり、話し半分に読めないトコも…。下巻に進みます。2021/09/03

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