竹書房文庫<br> モーセの災い 下

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竹書房文庫
モーセの災い 下

  • ISBN:9784801915114

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内容説明

人が創りし〈災い〉が、人類に審判を下す──

ニコラ・テスラの〈失われたノート〉に
秘められた“革新的な計画”とは!?
“ギルド”復活の兆しか? 謎の暗殺者登場!

全世界で日本でベストセラー! シリーズ最新作!

直感とは知識を超越した存在である。
人の作り出した想像も及ばないような恐怖を目の当たりにするだろう。
――ニコラ・テスラ

友人関係だったマーク・トゥエインとニコラ・テスラ。
二人の冒険の影には、人類の未来を脅かす謎があった……
ミイラ、ヒエログリフの刺青、呪い、砂漠に埋もれた石の女神、そして十の災い──
電気細菌、古細菌、世界的温暖化──
テスラが夢見た壮大な計画は、人類になにをもたらすのか?


〈あらすじ〉砂漠で調査を進めるグレイたちは、十九世紀のイギリスの探検家リヴィングストンとスタンリーの間で交わされた書簡を手がかりに、砂に埋もれた謎の建造物にたどり着く。そんなグレイたちを、かつてシグマが壊滅させた組織「ギルド」の生き残り、ヴァーリャ・ミハイロフ率いるグループが追っていた。彼女を派遣したハートネルはニコラ・テスラのアイデアをもとに、環境に優しいエネルギー網の構築を計画していたが、そのためにグレイたちが探し求めているものを必要としていたのだ。エジプトから広がる疾病は聖書の十の災いが現代によみがえったものなのか? 狂気に取りつかれたハートネルは新たな災いを解き放とうとしているのか? 地球を災いから救うために残された時間は刻一刻と少なくなりつつあった。


◆科学的事実から──電気細菌と古細菌
本書で扱われる〈電気細菌〉〈古細菌〉に関してはほぼすべてが事実である。科学者たちは泥に電気ショックを与え、餌を求めて何が現れるかを調べることで、こうした電子を食べる細菌を次々に発見している。世界各地の研究所で、この奇妙な微生物の実用化について研究を進めており、送電用の生きたバイオケーブルの成育から、環境の浄化などのあらゆる種類の産業用途が可能なナノマシーンの電源としての応用に至るまで、その可能性の調査が行なわれている。古細菌は細菌とはまったく別個の存在で、自由自在に形を変えて細長いフィラメントを形成することもできる。生物の第三のドメインに属する古細菌はウィルスとともに進化し、しばしばその遺伝的特質を取り入れる。そのため、それだけでも危険な病原性の古細菌が、ジカ熱のような先天性の異常を引き起こすおそれのある恐ろしいウィルスも併せ持っている可能性は十分に考えられる。

著者について
[著者プロフィール]
ジェームズ・ロリンズ James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。以後、『ナチの亡霊』『イヴの迷宮』などを経て、2019年1月にアメリカで刊行予定の最新作“Crucible” に至るまで、シリーズは十三作(『ウバールの悪魔』も含めると十四作)を数える。歴史的事実に基づきながら、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した元兵士のタッカーと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)も、『黙示録の種子』、『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

[翻訳者プロフィール]
桑田 健 Takeshi Kuwata
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。主な訳書に『痛いほど君が好きなのに』(ヴィレッジブックス)、『すべてはゲームのために マイ・ストーリー』(ソニーマガジンズ)、『マギの聖骨』『イヴの迷宮』などの「シグマフォース・シリーズ」、『THE HUNTERS ルーマニアの財宝列車を奪還せよ』、『THE HUNTERS アレクサンダー大王の墓を発掘せよ』、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』(以上、竹書房)、『オバマノミクス-「持てる者への優遇の経済」から「持たざる者への思いやりの経済」へ』(サンガ)、『地球 驚異の自然現象』(河出書房新社)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

169
これはすごい。ニコラテスラのあの発明が再現される。古細菌の正体も明らかに・・・。モーセの災いが実話だったという類の歴史サスペンスは珍しくは無いが。Jロリンズが書くと独特になる。ゾウさんの描写が又面白い。「こんな高度な社会性を営む動物は人間の他にはゾウしかいない」・・・って言っても、このシリーズのスピンオフに南極の地下には言葉を話す有袋類がいるって無かったか?2018/07/18

KAZOO

115
下巻に入るとまたノンストップのような感じで話がすすんでいきます。北極やアフリカの砂漠での活劇があります。主人公たちに対する敵の傭兵が過去の組織との絡みのある人物であったりしてさらに続くことが予想されます。今回の悪役のボスは世界を良くするような考え方があったように感じますがやり方がちょっとという感じなのでしょう。2018/07/09

トムトム

37
遺跡には罠があるから、気軽に触るな!って前に怒られてなかったっけ?グレイさんのドジっ子が炸裂するお話でした。2020/04/01

イトノコ

32
サフィアを助けるためグリーンランドの敵の中枢に乗り込むペインター、そして奇病の治療法を求めナイル川の水源へ向かうグレイ。果たして古細菌を用いた計画を阻止することができるのか。/電気を伝導する古細菌を大気中にばらまいて画期的なエネルギーシステムを構築しようとする黒幕。さすがに奇病の治療法を見つける前に実験を強行するのは無理が…と思ったらやはり収集がつかない事態に。そのせいでグリーンランドでの戦いは少々尻切れトンボな印象。そしてグレイの家族問題が終結。セイチャンとの未来を歩めるかはギルドの亡霊がキーか。2024/09/13

26
何とも…。コロちゃんの特効薬が早く出てくれないもんか。ゾウが集団で走る姿って、怖すぎる。グレイさんの最後の行動は、尊重します。2021/09/03

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